ウサギたちの島でのひととき | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

ウサギたちの島でのひととき

少し前のことですが、ウサギの島で知られる大久野島に行ってきました。
世間的にはモフモフのウサギと戯れられる島、というイメージが強いのですが、先の大戦中は毒ガスの研究が行われた島でもあり、島には重苦しい雰囲気が漂います。
忠海港に車を置き、島へは船で渡ります。
瀬戸内の旅の代名詞はショートクルーズですが、この日はあいにくの天気でした。
島に着くと確かにそこはウサギだらけ。
観光客がペレット型の餌をウサギに与えています。
まず、小さな島内を散歩してみることに。
この日は残念ながら毒ガス資料館はお休みでしたので、とりあえずペレットを買い求めて給餌に参戦。
すると、ものすごい数のウサギが集まってきました。
ウサギは食いだめできない生き物なので、観光客が少ない悪天候の日には餌が少なくてウサギたちも必死らしいです。
野生と言いつつ、観光客の入りの都合に餌を左右されるウサギたち。
なかなか考えさせられますが、ウサギたちが餌を食べる様子は愛くるしいです。
また、キャベツを持ち込んでいる人がいましたが、実はここのウサギはアナウサギなので、その生態からするとキャベツはあまり良くないとのこと。実際、普段の食べ物は「草、樹皮、根」とのことで、それに成分を似せてあるペレットを与えるのが無難かな、と思います。
それから、けがをしたり、その跡があるウサギが結構多いのですが、カラスに襲われることが多いようです。
そして、カラスが目当てにしているのは人が持ち込んだ餌。そう考えると餌の問題というのは一筋縄ではいかないことが分かります。
いずれにしても、ひとときのウサギたちとの邂逅の後、再度船で島を出ましたが、癒しとともに、いろいろと考えさせられるひと時でした。

ちなみに、島内に宿泊すると夜のウサギの生態を観察できるとのこと。今度は泊まってみようと思います。