広島の街と原爆遺構 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

広島の街と原爆遺構

最近、核武装論がかまびすしいのですが、広島の街を歩いていると、原爆ドームに代表される遺構が各所にあるとともに、本当にたくさんの原爆被害者の碑が建てられています。女学校、鉄道員、樹木…その一つひとつが語りかけてくるのは当日の様子であり、後世の人々に伝えたいことであり、それらが一体となって私たちに語りかけてくるのです(私の勤務先も多数の犠牲者を出しています)。

岸田総理は広島出身の人でも今広島に住んでいる人でもありませんが、幸い、お父さんやご自身の選挙の関係で広島の空気感を知悉しておられます。

今の総理が岸田さんでよかった、と思うのはその点です。

私はいわゆる「にわか」ですが、広島の町を歩く中で、そんな歴史的なたくさんの遺構に触れ、最近活気づいている核武装論者の無知、無神経を強く感じます。

核兵器がある種の外交手段として活用されてきた経緯はあるでしょう。しかし、ほんの少し前に外国によって国土に落とされた我々がそれを安易に(落とす落とさないではなく、外交手段としての活用も含めて)使おうとするのかどうか、考える際に、どうぞこの町をゆっくりお歩きください、と強く思うのです。

広島の平和大通りには、各県の被爆者の方々が寄付した県木の森がありまして、京都の枝垂桜と鳥取の梨が満開でした。ちなみに埼玉はもちろん欅です。