市政レポートより、3期を振り返っての、しばさき光子税理士との対談(前半)です | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

市政レポートより、3期を振り返っての、しばさき光子税理士との対談(前半)です

本日から一市民に戻りました、松本です。

さて、紙でお配りしている「市政レポート」より、3期を振り返っての、しばさき光子税理士との対談(前半)をお届けします。

 

3期目は6分野33の公約を提示させていただきましたが「地域密着型高齢者入居施設の整備」「学校トイレ設備の改善」「防災倉庫の更新」の3つが未達となっています。
3期目を含め、この約12年を市内出身・在住の税理士、前代表監査委員のしばさき(柴﨑)光子さんと振り返ります。

柴﨑 白子で生まれ育った者として、ここ数年の和光のまちの変貌には目を見張ります。3期目の市政運営を振り返って、公約の実施状況はどうですか?
松本 地域密着型の特別養護老人ホームをつくる、という公約は介護業界の人手不足などにより手が付けられていません。それ以外は着手・推進しています。
柴﨑 あらためて、駅のエスカレーター、広沢地区の複合施設、ごみ焼却施設は朝霞市との合意から一部事務組合設置、保育園の増設など、今期は目に見える形でまちづくりが動きましたね。特に、しばらく海外にいた関係で、立派な東武の駅ビルができてびっくりという感じなのですが、その際にエスカレーターやエレベーターを作ったのですね。
松本 はい。補助金を出すことで、エスカレーターとエレベーターを電車が動いていない時間も使えるようにしました。おかげで駅ビルの使い勝手についても 東武さんとはいろいろお話ができまして、いい方向に着地できたと思います。

柴﨑 市の権限が及ばないところでも工夫でいろいろと誘導したり、交渉したりする、というのが腕の見せ所ですね。さて、私のような子育て世代には、子育てと教育が気になりますが、この分野の進展はいかがですか?
松本 保育園は引き続き増設しまして、4年で約200人の定数を増やしました。特に幼保一体の認定こども園を4月1日に市内で初めて誘致でき、私の持論である親の仕事に関係なくいろいろなご家庭のお子さんが集まる保育の場が実現しました。学校トイレの改修については3校進めまして、もう1校で予定が終わります。今後も改善が必須です。
柴﨑 自治体選びで重視される、小中学校の学力面はどういう状況ですか?
松本 ここ4年(昨年は未実施)の全国学力調査の結果、小学校も中学校も県内で常に総合でトップクラスです。また、英語四技能のテストであるGTECでは参加自治体中、公立ではトップクラスの成績でした。小3、小4の35人学級も実施しており、教育再生実行会議の分科会でもこれまでの成果を発表しました。
柴﨑 広沢複合施設のうち南地区がオープンしました。広沢複合では子どもの発達支援関係で、今回オープンした児童発達支援センターに期待するとともに、12月にできる予定の北地区の児童発達専門のクリニックの誘致にも注目しています。今のところ何カ月も前に予約して、都内の小茂根まで行く必要があるわけですから、大きな改善です。
松本 発達支援については、教育支援センターの設置から、通級の増設、支援級の増設など全力で取り組んできました。そして、広沢の新クリニックには、医師会和光支部の先生の協力を得て、子どもの発達を医療的にバックアップすることが期待されています。
柴﨑 市とクリニック、市内の関連施設がうまく連携できる仕組みをどう構築するかがカギになりますね。そして、北地区でもうひとつ、今回の特徴は児童センター、プレイパークと併せてオープンする民間施設である温泉にも注目しています。
松本 広沢複合施設*はPFIと民間活力が特色です。コロナ禍を越えたとき、広沢は和光市を代表する賑わいスポットになると期待しています。


柴﨑 コロナ対応もまだまだ続きます。私が住んでいたシンガポールでは、大胆な私権制限ができる、という社会の特性を生かして抑え込みに成功していますが、日本は社会の状況が違います。それでも医療機関と連携した啓発やコロナワクチンに関する地域の普及などやれることがあるはずです。
松本 まずはワクチンです。本格的にワクチンが来るのは5月半ば以降**ですが、さいわい医師会和光支部の先生方のご協力があり、その頃にはフル体制で接種ができるはずです。

*注記1 広沢複合施設は公共施設の再編の一環として実施。一例として、プールは広沢小学校、第二中学校の授業にも活用し、2校のプールは廃止することで水泳指導の環境が改善するとともに、プールの維持管理費の削減、プールに使っていた用地の活用が可能になる。

*注記2 5月8日の集団接種初日は100人でした。