グローバル・ジェンダーギャップランキング、120位。日本の打つ手は!? | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

グローバル・ジェンダーギャップランキング、120位。日本の打つ手は!?

グローバル・ジェンダーギャップランキング。
日本は大きく下がって120位。

これは要するに、バランスト・スコアカード(BSC)の考え方を使って性差による参画状況を評価し、ポイント化、それぞれの国の性差別がない方から順に、国をランクづけるとともにレーダーチャート化したものです。

(もともとBSCは、管理会計ツールとしてキャプラン&ノートンが開発した当初は企業の戦略を戦術、そして日々の業務に落とし込むことを意図して使用されましたが、その後、BSCの考え方を使った評価はさまざまな分野で使用されるようになりました。)

さて、各国のスコアカートに直接リンクができないので、画像を示しますが、日本は絶望的に政治参加の指標が低く。軒並み低い近隣諸国の中でもさらに低い。
しかも、大きく下がっている!

BSCは指標の選定がひとつの鍵になるのだけれど、このランキングの記事が出たときによく「指標が偏っている」という批判が出てきます。しかし、あらためて見ていただいても特段変な指標はなく、普通に日本は劣後しています。特に、知事レベルの参画がゼロ、というのは象徴的ですね(かつては女性知事がいましたが…)。
もとより私も、市長として女性活躍の視点を持って仕事をしてきたつもりですが、そういう地道なところもさることながら、やはり主要政党が女性候補をどんどん立てないと、この状況を一気に挽回することはできないと思います。

また、日本は特筆すべき経済成長率の低さなのですが、このランキングが高い国々は比較的経済成長率が高いこと、さまざまな研究がジェンダーギャップの解消を経済成長と結び付けるような結果を出していることから、このランキングが上がる施策を展開することは日本経済にはプラスではないかと考えることができます。
そして、再度強調しますが日本はとにかく政治参加が低いので、ここをボトルネックと捉えて集中的に対応することで状況は劇的に改善できる、というのが普通の結論かと思います。