年度末の本日は市役所の辞令交付式を行いました | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

年度末の本日は市役所の辞令交付式を行いました

本日午前は辞令交付式でした。
定年退職の人、普通退職の人、任期満了の人、もともとの組織に帰任される人、それぞれ心を込めて辞令を交付しました。

普段なら爛漫の春。飲み会をやって思い出話に花を咲かせ、という夜になろうかと思いますが、それもできないのがコロナ禍の今。まさにコロナと闘う戦時下のような感があります。
今、たまたま西南の役関係の本を読んでいるのですが、転戦に転戦を重ねる薩軍関係者が漢詩や歌を残していることに驚かされます。
それも辞世の句だけでなく、友人の追悼、点戦の合間のひと時の平静を描写した漢詩など私「学校」らしい教養を感じる作品があり、感心させられます。
戦時下のような非常時に、心の平衡を保ち、自分らしく生きるためにはもしかしたら、そういう活動が不可欠なのかもしれません。
戦時ほどではないながらも窮屈なコロナ禍において、日々暮らす中でそういうひと時を持つことが重要なのではないか、とあらためて感じた次第です。
環境が変わっても、自分らしくあるために、何か趣味などを大切に、このコロナ禍を乗り切って行っていただければと思い、そのようにお話ししました。
引き続き、お元気でのご活躍を。

鳥の音も世に聞きなれぬ山深み
春もなお散る木の葉ありける
古閑俊雄
(佐々木友房、古閑俊雄「戦袍日記」より。もちろん孫引きです)

戦争処理の一つが兵士の処理という嫌な話がありますが、西南の役を機に血気盛んな維新の志士たちは言論の場へと転戦していきました。すると、明治政府は今度は言論の弾圧を強めていくわけですね。背景には、議論を重ね、文武ともに研鑽してきた維新の志士たちの基礎教養の高さがあったのかもしれません。