「新型コロナワクチン接種情報、マイナンバーにひも付け」という歓迎すべき方向性 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

「新型コロナワクチン接種情報、マイナンバーにひも付け」という歓迎すべき方向性

「新型コロナワクチン接種情報、マイナンバーにひも付け 河野氏が新システム構築表明(毎日)」という報道が流れました。

 

マイナンバーを活用したワクチン接種情報システムは、市町村の現場として絶対に必要である、特に和光市のような引越しの多い自治体ではこれがないと絶対に問題が起きる、としかるべき筋からもお願いしてきたところですが、なんとか実務的に間に合うであろうタイミングで政府の意思決定があったようです。関係各位のご尽力に敬意と感謝を表します。

そもそもマイナンバーを多額の費用をかけて導入した際に、物理的に遮断したのは「ゼロリスク」を求める方々に配慮してのことですが、ゼロリスクを求めることが公共による過剰な投資をもたらし、結果的には我々に過大な税負担であるとか、後世への過大な負担の積み残しにつながるわけです。

 

また、ワクチンへの懸念がマスコミにより増幅されているわけですが、少なくとも海外での莫大な人数の接種が進んでいる状況の中で、短期的なリスクについては明らかになりつつあり、その結論は感染リスクとの関係で言うと、今般のワクチンの接種は十分に合理的であろうことが当然のことながら見えてきました。何しろすでに数千万人の接種ということで、重篤な副反応事例も報告されてはいるものの、ベネフィットとの関係では大部分の方にご納得いただけるレベルなのではないかと感じています。

これは、ひとえに我が国が接種レースで出遅れた後発組ならではのメリットであると言えます。

 

さて、私は15年以上前に、海外で使われている治療薬の国内展開に向けてのとある治験に参加したことがあります。治験のリスクと比較してもメリットあり、と考えての参加でした。もちろん、今、イスラエルなどで接種している人の数を考えると、大した数の使用例はなかった薬です。

ちなみに、(その後、継続的に投与された)その薬はとても足(特に脛)がかゆくなる薬で、数年前に新薬が出るまでは、私はしばしば人に隠れて脛を掻きむしっていました。足のかゆみはまさにいわゆる副反応ですが、足のかゆみで命を守れることを考えると、私には副反応などなんということはなかったのです。大部分の副反応と言われるものは、このようなかゆみや痛み、頭痛などであり、重篤なものは数としては少ないことが様々な報道でも伝わってきます。

ちなみに、今は足を掻きむしることもなく、私の脛は血まみれになることなく平和に過ごしています。

(ここでは治療薬の治験で私に起きた副反応について書きましたが、あらためて考えてみてください。ワクチンを忌避したとして、今度は治療薬でもまた、副反応はあるのです。つまり、治療してもらえば治癒するかというと必ずしもそうではないだけでなく、やはり治療薬でも副反応が存在する、というわけです。)

 

追記 住民票コードはマイナンバーと表裏一体のものですが、その利用は一部の行政目的に限定されています。住民票コードを使うには法改正をすることになりますから、それでは間に合いませんね。

 

「新システムでは、接種医療機関▽住所地▽接種年月日▽ワクチンの種類▽接種回数――などを個人単位で登録。国はワクチンの接種者数をリアルタイムで把握できるほか、市町村は住民が引っ越したり、クーポン券をなくしたりした際にもそれぞれの接種状況を把握できる。2回目の接種を個別に呼びかけることも可能となる。河野氏は記者団に「高齢者の接種に間に合うように動かしていきたい」と述べた。」(毎日記事の一部を引用)