獣医師として長年豚コロナウイルスを研究してこられた田口文広先生の知見が興味深い。いや、恐ろしい | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

獣医師として長年豚コロナウイルスを研究してこられた田口文広先生の知見が興味深い。いや、恐ろしい

獣医師としてコロナウイルスを研究してこられた田口文広先生が山中伸弥先生のサイトにご意見を寄せておられます。

コロナウイルスの研究者として、いわゆる人間の感染症の研究家の多くよりも長年の専門的なキャリアを持つ先生のコメントは非常に興味深い。いや、このウイルスはある意味では新型インフルより恐ろしい可能性がある。以下いくつかピックアップします。詳細はリンク先(上記サイトか、あるいは記事直リンク=PDFファイル)まで。

 

・豚コロナ(PED)は感染力がきわめて強く、アメリカでは厳重なバイオセキュリティを通り抜け、感染拡大し続けた。今でも散発的に流行する。どれくらい強いかというと、実験室内一匹のマウスに感染が認められると、瞬く間に同飼育室内の全てのマウスに感染する。→とにかく感染しないよう注意せよ

 

・感染により抗体が陽性になっても、マウスの抵抗力の低下(例えば、免疫抑制剤の投与や妊娠)により、感染性のウイルスが排泄される。即ち、一度感染すると、終生ウイルスを持ち続ける持続感染に陥る。→一度感染したら結核のように一生注意せよ

 

・(このような特性から、ワクチンがあればそれが一番だが、それが無理な場合は)「感染者の特定と隔離」である。COVID-19 は上記動物コロナウイルスと同程度の感染力があると推測され、感染者隔離以外に感染拡大を阻止することはできないと考えられる。→不顕性感染者を放置することのリスクと向き合え

 

・不顕性感染者がいることは、その人たちが触れた全ての物、例えば、電車内の吊り輪、手すり、スーパーマーケットの商品の包装などが汚染している可能性があり、これらを通して感染拡大する。→家の外の全部のものにウンコがついているぐらいの感覚でとにかく手洗い、消毒