東京都内の新型コロナウイルスの感染は、既に指数関数的なプロセスに入った | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

東京都内の新型コロナウイルスの感染は、既に指数関数的なプロセスに入った

東京都内の新型コロナウイルスの感染については、指数関数的なプロセスに入った、との指摘を数理科学の専門家の方から、対数プロットによる単純な試算のグラフ(たての目盛りに注意)とともにいただきました。
グラフを見て数字をたどれば分かりますが、1日に15%から18%の間のいわゆる「複利*」のグラフとなっています。
このままのペースが続くと、今週は4千件レベル、今月末は3万件レベルになると容易に想像がつきます。

そして、この対数プロットはこれまでの流れから単純に式を推定したものですが、前提となる要因の大きな変化がない限りは、このグラフのようになる蓋然性は高いと言わざるを得ないでしょう。

今後ですが、例えば学校をいつまで休みにするかを何らかの科学的な根拠を持って判断するには、希望的観測ではなく、精度の高いシミュレーションにより、現在の指数関数的な伸びのピークの予測とその後の流れの予測を知る必要があります。‬この点は専門家会議や政府の適切な対応に期待しています(専門家会議にはデータの専門家も入っているので、十分にこのような話は議論されたはずです)。
少なくとも、私は指数関数的なプロセスに入っているとの説には納得しているので、今後の政府の方針転換に期待するとともに、その前提で様々な判断はしていこうと思います。
というわけで、学校再開は延期にせざるを得ないと思います。ただ、それが連休明けか、別の時期か、というと、そこはやはり、十分な先述のシミュレーションなくしては分からない、というのが正直なところです。

 

*複利の代表例として闇金融のトイチがありますね。10万円借りると10日後には11万円になりますが、360日後には約3091万円になる、というあれです。トイチは10日後に1.1倍ですが、コロナは今のペースなら翌日に1.15倍から1.18倍ぐらいになります。以下、それがしばらくは毎日続きます。