街でYouTuberを見て思ったこと | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

街でYouTuberを見て思ったこと

先日、池袋の東池袋寄りの歩道を歩いていたら、なにやら作業服の若者たちが四足歩行をしたりしながら騒いでいて、最初は今流行りの薬でもやって禁断症状でも出たか、だったら警察呼ばねば、などと言いながら、ドキドキしながら見ていました。そうすると、しばらくして「カット!」と叫び声が。そして、若者たちはストップ。立ち上がって…
なんと若者たちはYouTuberで、ハンディーカメラで動画を撮影していたのでした。5、6人でそれなりに組織的に、ただしサークルのノリでやっている感じでしたね。
 
YouTuberというとお気軽に動画を撮影して、たまには社会規範をやぶって不法侵入とかパパラッチなんかをやってロクなもんじゃない、みたいな社会の評価があったり、YouTuberになりたい、という子どもに「あんなモノ真似しちゃいけません」なんて話をしがちだと思います。
まあ、それこそ玉石混交なのですが、少なくとも昨日の若者たちは、おそらく道路占用許可は取っていないし、中身も原始的なお笑いコンテンツっぽかったですが、それでもどうやら創作活動をしていました。
そして、一流のYouTuberには、コンテンツの作り込みにプロの映像作品製作者並みの手間をかける人もいると聞きます。
一方で、私も高校生の時には学校の文化祭のビデオ作品を級友と作ったり、劇をやったりしましたけど、今の若者なら、場合によってはああいうものもネットに発信するチャンスがあるのでしょうね。もちろん、学校にもよるでしょうし、それなりのレギュレーションもあるとは思いますけど。
と考えると、彼らは一昔前の劇団志望とか、同人作品のクリエイター的な捉え方をするのが正しいのかもしれません。
 
なんでも世界に発信できて、ただしそれなりにもリスクのある世の中、ああいう無数の表現者予備軍から、もしかしたら世界に通用するコンテンツを産み出す連中が、あえて愛を込めて連中と書きますが、連中が元気に羽ばたける日本なら、夢があるなあ、と地べたを無邪気に這いながら、大笑いして作品を作り込む若者を見て思いました。
 
もっとも、YouTuberになりたい、という子どもたちの夢が「楽をして儲けたい」なら、大人が進んで訂正して差し上げなければなりませんけど。一方で、もし、その芯の部分が「どんなに苦しくても表現者として独り立ちして頑張りたい」というものなら「いいんじゃない!?」とエールを贈りたいですね。
昔のバイトしながらバンドとか劇団員をやって、というアレですよ。
 
ちなみに私のYouTubeチャンネルの一番の再生回数の動画は
。なんの編集もありませんけど、空挺団員の凄腕が見どころです。