令和2年を迎えて | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

令和2年を迎えて

新年にあたり、とあるところへの年頭挨拶を転載させていただきます。

昨年は、東武鉄道株式会社の和光市駅南口駅ビル工事が進展し、9月には南口側にエレベータ、エスカレータが設置され、さらに12月には一部店舗が先行オープンしました。新たな和光市駅の顔が徐々に見えてきました。今年春の全面オープンが楽しみです。また、昨年11月には新倉3丁目にある午王山遺跡が国指定史跡となることが事実上決定し、今後は関東一円でも随一の弥生遺跡として、地域の賑わいと文化の拠点として、整備していきたいと考えております。

さて、本年は、市制施行50周年を迎えるとともに、東京オリンピック・パラリンピック競技大会射撃競技会場市など記念すべき年であります。各種の事業やイベントが数多く展開されることになります。

東京オリンピック・パラリンピック関連では、この3月に南口の駅ビルがホテルを含む全面オープンとなり、駅前広場や駅前通りの改修も終え、万全の態勢で東京オリンピック、パラリンピックに臨むことになります。多くの市民に各種のボランティアにご応募いただいているほか、様々な団体が開催時期におもてなしや記念のイベント等を計画していると伺っています。市民総ぐるみでもてなし、皆で楽しみましょう。

また、都市計画分野では、駅北口の高度利用化計画においては、2月にパートナー事業者が決定する予定です。土地区画整理事業と相乗効果が出るよう構想を具体化してまいります。東京外環道新倉パーキングエリアについては、今後の外環道の東名高速への延伸を機に、地域振興に向けて拡張、サービスエリア化を推進すべく先月に国土交通省に陳情活動を行いました。1月中には関係各機関から委員を派遣していただき、検討会を立ち上げて具体的な内容を協議してまいります。和光北インター東部地区のまちづくりにおいては、県の国道254号バイパス延伸事業や午王山遺跡プロジェクトとも連携しつつ、賑わいのある、災害に強いまちづくりに向けて、組合設立の準備を進めます。
福祉の分野では、地域包括ケアシステムの再出発の年と位置づけ、不祥事にかかる裁判の進捗や第三者委員会での議論を踏まえ、事実関係の把握や再発防止、信頼回復に全力を尽くしてまいりますとともに、人生100年時代にふさわしい、地域包括ケアシステムを再構築してまいります。
産業振興の分野では、1月1日施行の産業振興条例に基づき、市内商工業を盛り上げるための具体的な施策の第一弾として、市内事業者が理化学研究所の技術を活用できる仕組みを構築します。

当市はいま、介護予防、ネウボラなどの福祉分野から公共施設マネジメント、都市計画まで、様々な分野で大きな注目を集めています。一方で、公務員倫理の根幹を問われる、大変残念な事件が起きてしまい、その対応においても全国からの視線が集まっていることを意識し、全力で対応に取り組んでまいります。

結びに、皆様の日ごろの市政へのご理解とご協力に心から感謝申し上げますとともに、今年一年の皆様のご多幸とご健勝を心からお祈り申し上げ、年頭のあいさつとさせていただきます。