都内私立高校に進学する高校生を補助しない埼玉県、という問題 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

都内私立高校に進学する高校生を補助しない埼玉県、という問題

埼玉県は県内の私学に進学する生徒に出す補助金を県外の私学に進学する生徒には出していません。
県教委の説明によると、県内私学の振興のためということなのですが、例えば和光市だと、都県境にあるために、高校入試段階で全生徒の約10%、中学入試段階で約10%が都内の私学に進学します。2割近い子供たちが県内私学振興という名目のもとに補助金で差別を受けていることが分かります。
交通網の関係で、和光市のお子さんたちは県内の私学には行きにくく、この県の差別措置がお子さんを持つ家庭にとり、都内に流出するインセンティブになっていることにも注意が必要です。
もちろん、都は都外私学に通学する生徒にも差別なく補助を実施しています。
 
そもそも、埼玉県は県立高校改革が遅れ、県立中高一貫校を増設しないことで中学受験をする世帯からも嫌われ、一方でさいたま市立が好調なことでわかるようにニーズはかなりあるのです。
 
これらは従来から苦情があるところですが、今のところは対応の兆しがありません。
知事さんも交代した今こそ、都県境問題のひとつとして、時代遅れの差別的な措置や改革の遅れへの対応を求めて行きます。