知識とコミュニケーションの間口を広げる
ワンイシューに入れ込んで、そのコミュニティの中だけで知識を得て、そのコミュニティの中だけでコミュニケーションを取る生活を続けて行くということは、洋の東西を問わず、ウイングの左右を問わず、カルトへの道につながっています。
昨今は政治の世界からライフスタイル、医療、健康食品まで、ネットを増幅材にして、そういう環境に知らず知らずのうちに入り込んでいる人がたくさんいて、ちょっと心配。
知識とコミュニケーションの間口を広げることが大切です。
まあ、そもそもそういう人は私の書いたものなんか読まないとは思いますけど。
ただ、お願いしたいのは周囲の親しい方がそうなってしまう兆しがあるなら、なんとか引き留めていただきたいということ。
今日もそういう世界の住民と会話をしていたら、ドツボにはまりました。「ある特定の価値観のコミュニティ」では自明であることを前提に、ものの正邪を断定し、決め打ちで会話をしようとするのですが、正直、その自明と思っていることが自明ではない。また、それに対するきわめてノーマルな、社会的には普通に多数派を構成する理屈についても、そのワールドの論理でまくし立てて、「そんなことも知らないのか」となる。
もちろん、そのコミュニティを出ればそんなことは通用しないのだけれど、逆にそれは陰謀とか何かだと決めつけ、ますます社会からの距離感への嫌悪みたいなものを募らせる。
これはまさにカルトの心理なんですけどね。
Highway to hellはまさにそこにあるんじゃないかと。