当選するための活動だけでなく、当選後に向けた勉強もまた、候補者の大切な仕事
これは統一地方選の候補予定者や立候補を考えている人への、私も16年前に立候補を決意した先輩としてのメッセージです。
私が統一地方選で望むのは、地方行政を担う人材プールの質、量が向上すること。
国政は派手で目立つので、やはり人は集まりやすいです。
もちろん、訳の分からぬ野心家や、目立ちたがり屋、嘘つきまでがたくさん集まるきらいはありますが、やはり、人材プールは大きいです。何より、やはり国会はテレビに映りますからね。
地方は身近で、しかしながら地味なので、やはり、なかなか人は集まらない。その中で、統一地方選は大きなイベントなので、人が集まる大きなきっかけという役割を結果的に担っています。
ただ、政党が本当に政策を候補予定者にしっかりと仕込んでいるかと言うと、必ずしもそうとは言い切れない感じですね。
選挙に出る人に望むのは、対象となる自治体の行政課題を把握する努力をすること、地域の声に接すること、そして、地方自治について学ぶことです。
もちろん、選挙区の自治体についてもまじめに勉強してほしいと思います。
施策には、大きな流れと個別の施策があります。
たとえば公共施設マネジメントという大きな流れがあり、その具現化として個別の施設に関する施策があり、あるいは手法としてPPPとかPFIなんてものがあります。
仮にその枝葉を批判するとして、その際に大きな流れを理解していないと、いずれ政策を実現する立場に何らかの形でなってとして、相当恥ずかしいですよ。
あるいは、大枠としての財政の現状を調べずに削減を批判していると、「財政破たんの引き金を引いた馬鹿者」という烙印を押されます。見る人は見ている。
当選するための活動だけでなく、当選後に向けた勉強もまた、候補者の大切な仕事です。
立候補表明をしたら、あなたは地域の人々にとってはある種の政治家です。
ぜひ、それぞれの理想に向かって勉強されて、思い付きでいい加減な情報を流したりしない、何より、地域の将来を担う人、地域の宝になってほしいと思います。
そんな人を心から歓迎し、お待ちしています。