オンラインサロンが高等教育に取って代わることはある?ない? | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

オンラインサロンが高等教育に取って代わることはある?ない?

オンラインサロンが一気にバズワードになっていますが、それが高等教育にとって代わるのか。

高等教育で教えている「知」は過去の積み重ねによる学問をたまたま担当教授が教えている、というもの。いわば高等教育機関は過去の知の積み重ねをバルクセールである程度系統的かつリーズナブルに提供する場。
サロンは、カリスマだろうが天才だろうが、基本は個人のハウツーが学べる場。

オンラインサロンが高等教育に取って代わることは未来永劫ないし、むしろMOOCとかオンライン大学が今後、さらに変貌を遂げ、必ず安くて社会的に意味のある高等教育が提供されると思います。
高等教育よりサロンに魅力を感じる高校生とか、すわ大学を中退してサロンか、と思ってしまった大学生に申し上げたいのは、サロンで基礎学力、いわゆる知の基礎体力はつかないということ。
サロンの運営側の多数派は高等教育を修了していて、その地の基礎体力の上にそれぞれのメニューを提供しています。そこに基礎のない人が行ったとしても、成果は出ませんよ。

イケハヤ氏とかはあちゅう氏みたいなアクセスとかサロンで稼ぐネット芸能人さんの煽りは全部、ネット芸、稼業なので、真に受けてはいけません(イケハヤさんの地方移住は非常に興味深く、ためになりましたし、引き続き注目しています)。

高校生の皆さん、「嘘だ」と思ったら一日放送大学のテレビでも見てください。相当ためになるものが詰まっていますから。

 

追記 上記のお二人は要するに芸能人的な存在なんです。芸能人のファンクラブに入ること自体は楽しい趣味として昔からあり、それはそれでありです。ただ、それは大学への進学と天秤にかけるような種類のものではない、ということです。

 

追記2 「ネット芸人」呼ばわりはよくよく考えると無礼なので⇒「ネット芸能人」と訂正させていただきました。