陸上自衛隊東部方面音楽隊委嘱曲「おほなゐ 」 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

陸上自衛隊東部方面音楽隊委嘱曲「おほなゐ 」

陸上自衛隊東部方面音楽隊の第70回記念定期演奏会に出席させていただきました。今回は委嘱作品特集ということで、これまでの代表的な委嘱曲が登場しました。

プログラムの最後に掲載され、演奏されたのが「おほなゐ 〜1995.1.17 阪神淡路大震災へのオマージュ〜」。
平凡なある日の朝、震災が街を襲い、やがて広がる火の手は街を焼き払います。そして、自衛隊やボランティアたちの助けを得ての復旧、その先に復興への着実な歩みが始まる。
あまりにリアルゆえに、まさに震災で大きな被害のあった播州で育ち、神戸が青春の街だった私には、前半はきつかったけれど、希望に満ちたクライマックスに救われました。

ちなみに、「おほなゐ」とは古語で大地震のことだそうです。
そしてアンコールの「伝えたい想いがある」。災害大国である我が国で、次々と起こる被災地で支援活動に活躍する自衛官。支援活動をしているはずの隊員が、辛い思いをしている被災者にかけていただく「ありがとう」の声にむしろ勇気付けられる、そんな想いを込めた名曲です。

東部方面音楽隊の定期演奏会には毎年行かせていただきますが、今年はいつもにも増して特別なひと時でした。

 

追記:東部方面音楽隊のものではないのですが、この曲は吹奏楽コンクールの課題曲となった関係でたくさんの演奏がYouTube(リンク先は東京清和吹奏楽団によるもの)に上がっています。
ぜひ、一度お聞きください。(2021年1月)