AI、ディープラーニングと人権etc. | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

AI、ディープラーニングと人権etc.

先日、慶應ロースクールの憲法の山本先生にお目にかかる機会を得て、多岐にわたる意見交換をさせていただいたのですが、あらためて思うのは、我が国の政界や論壇の扱う中心テーマのプライオリティが狂っているということ。

山本先生の扱っておられるAIと人権の問題は古くからSFのテーマとなってきましたが、我が国では立法に至る道筋は遠く、EUなんかと比較すると周回遅れ。
今、就活の学歴バイアスなんてことが話題になっていますが、学歴(正確には出身大学名)で弾かれるなら理由は明確にわかるわけです。
しかし、ディープラーニングで得られたそれなりに確度の高い、しかし確率論に過ぎないブラックボックスで誰にもわからない理由で毎回弾かれるとしたら、その弾かれる人生に希望はあるのか。
また、人権はどうなるのか。
これってのは、もりかけとか9条より大切なテーマでないとは断言出来る人はいるでしょうか。

国会は、政府は、少なくともこのような、数多ある大切なテーマで国際社会に置いていかれる状況では困りますし、他にも私がしつこく言っている補完性の原理と憲法の話など、いろんなテーマがあるわけですよ。

まあ、与党、野党、マスコミが雁首並べて変なテーマで争い、国民をミスリードしているのだから恐ろしい限りです。