今日は市内の入学式 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

今日は市内の入学式

午前は北原小学校の入学式に出席しました。出席した一年生は3クラス84人。もじもじしながらも最後まで全員が話を聞けました。
私からは、学校で学ぶことはみんなが生きていくための力になるので頑張って、できるようになったことはどんどん家族の方に教えてあげてくださいね、とお話ししました。
保護者の皆様には、コミュニティスクールのこと、地区社協のことなど、地域と学校のつながりを強化していることなどについてお話ししました。
子育てはみんなで、団体戦で、地域に根ざした子どもを、と思います。


午後は大和中学校の入学式。入学者は262人。通学区を変更したものの、兄弟児は旧学区での進学が可能な制度にしているため、北原校区から二中への進学者は8名にとどまり、7クラスでのスタートです。
今後、少しずつシフトが進む中で、大和中学の施設に余裕ができてくれば、教育環境はより良くなると思います。

さて、祝辞は隅から隅まで私が書いている(もちろん、何人かに読んでもらって内容は修正しています)ので、各校同じなのですが、大和中学では私本人がお話しするから、アドリブが可能なので、ついつい長くなってしまいました
余計に話したのは大和中学の祝辞のうち「いわゆる副教科も生きる力、という意味で大切だし、将来生きてくるので手を抜かないように」というお話。「芸術も技術や家庭科も、がんばろう。日本社会では英語とか数学を中心に教科を重視してきたけれど、その結果、日本企業は技術はいいけれど魅力的な商品やサービスが提
供できていない、結果として競争に敗れつつある。私も実はそうだった。しかし、主要科目と言われる科目だけから生まれるものには限界がある。だからこそ、皆さんには中学校の勉強は全部、大変だけれど、手を抜かずに頑張ってほしい。必ず得るところがあるから」という部分は他の中学のメッセージにはありませんでした。
(そういえば以前、私立の一部の中高一貫校で副教科をやったふりにして、実際には主要教科に時間を充てて問題になったことがありました。確かに受験ではそれが有利になる可能性もありますが、芸術や文化が分からないなら、そこから生まれる商品やサービスには限界があります。ジョブスがマッキントッシュを作り、美しいタイポグラフィが大いに受けた背景にはジョブスが大学に潜って学んだカリグラフィがあったことは有名ですね。
昨今言われる家庭ごとの文化資本の格差もまた、こういう話なのだと思います。)

ちなみに、生徒会長が歓迎の言葉で本田宗一郎の「チャレンジして失敗を怖れるよりも、何もしないことを怖れろ」を引用したことに「ニヤリ」としてしまいました。ホンダのまちの中学の生徒会長として、押さえるべきポイントを押さえている。
ありがとう。