市役所の三役、議会議員の給与等に関する条例の改正案を議会に提出しました
今回の定例議会で一つ、市民の関心の高い条例案を提案しましたので、ご紹介します。
それは「市長及び副市長の給与等に関する条例等の一部を改正する条例を定めることについて」。内容はすでに報道があった市長、副市長、教育長、議長、副議長、議会常任委員長、議会運営委員長、議員の給与(議会関係は報酬)と期末手当を上げさせていただく、という内容です。
端的に申し上げますと、私の年収はこの条例が通過しますと、就任9年目にして初めて前市長さんの年収とほぼ同じになります。
1.改定は報酬審議会の答申に依拠しています
三役と議員の待遇については、基本的には特別職の報酬等審議会を開催し、その決定に従うという形をとっています。ただし、私の任期の三役の特別減額は私の政治的な意思表明である公約を踏まえていますので報酬審議会の意見は求めてはいません。
2.市長の年収は前市長並みの水準に戻る内容です(現状は県内最下位)
本給部分については、私は就任時の金額に戻ります(ただし、1期目25%、2期目20%カットでしたので、21年の就任時には635,250円、その12月に627,750円、翌22年には620,250円、23年には616,500円となりました。25年5月の2期目は657,600円でスタート、27年4月1日から29年の任期までは661,600円でした。3期目は初めて給与を満額いただいておりますので、現在の給与は827,000円です)。来年4月から847,000円です。
また、副市長は空席が続いていましたが、24年4月に就任し、当初は533250円、25年10月から568,800円、27年4月1日からは572,000円、副市長が交代した28年4月1日からは643,000円です。
今回、条例が通れば10月からは715,000円、来年4月からは725,000円となります。
教育長は24年9月までは711,000円、10月から639,000円。今回条例が通れば10月からは683,000円、4月からは693,000円です。
また、期末手当は三役ともに21年11月までは月給の4.4か月分をいただいていましたが、12月に4.05か月分に下げました。22年には3.85か月分にさらに下げておりました。ちなみに、期末手当は24年度から2年間は三役、議員ともさらに3%カットしました。
これは4.3か月分に戻します。これにより、三役については前市長の時代の水準にほぼ戻させていただくことになります。
3.実質的に県内最下位の議員の処遇が改善されます
議員報酬の月額部分(いわゆる月給に相当)については平成23年12月にそれまでの水準からそれぞれ1万円減額、27年には4月から1万円下げていたものを元に戻しています。今回はさらに1万円それぞれ上乗せし、議長427,000円、副議長382,000円、議会常任委員長、議会運営委員長367,000円、議員357,000円に20年ぶりの増額とさせていただきます。
また、期末手当は21年11月までは3.55か月分、12月から3.20か月分、22年12月から3.00か月分となり今に至ります。
4月1日時点と改定後の県内40市での比較(本則)では、年収で市長40位→35位、副市長39位→36位、教育長39位→30位、議長、議員は39位のまま、副議長は39位→38位、委員長は31位のまま、となります。ちなみに、和光市の人口規模は26位です。
私の今回の改定(増額)への考え方については、議会の審議前ということもあり、多弁は控えなければなりません。そこで、報酬審議会での冒頭のあいさつを転載させていただきます。
なお、最低限申し上げますと、ここのところ、地方議員の担い手不足の問題が全国で大きな話題となっています。一方で、和光市議の待遇は、私が給与カットをするたびにある意味、付き合っていただき、その結果、近隣市や県内の同規模の市より大幅に低くなっています(議員で比較すると同規模の行田市より年収で約20%、飯能市より19%低い。ちなみに、市長は本則で行田市より約18%、飯能市より14%低くなっています。お隣の区議さんの55%前後です)。
「本日は和光市特別職報酬等審議会にお忙しい中お集まりいただき、また、委員をお引き受けいただきありがとうございます。
さて、この審議会ですが、市議会議員の議員報酬及び常勤の特別職の給料の改定に際しては、条例に基づきまして、あらかじめ和光市特別職報酬等審議会に諮問することとされております。また、直近では平成27年度に審議会を開催させていただきました。特別職の給与でありますが、和光市は県内他市と比較し低額であり、特に議員については、県内の市の中で一番低い金額となっております。このため、県内各市との均衡に配慮し、また同規模団体と
の同じ程度の待遇を確保するために増額についてご検討いただき、その皆様の意見を踏まえて方向性を決めていきたいと考えております。
また、期末手当については条例では対象となっておりませんが、実質的には、給与全体の中で待遇を形成するため、あわせてご意見を伺いたいということでございます。」
なお、報酬審議会のリンクを貼らせていただきますので、議論の詳細や資料に興味をお持ちの方はご覧ください。
http://www.city.wako.lg.jp/home/shisei/shokuin/_5853/gyo_machi_3_1_007.html