元素の基本からニホニウムの生成技術まで学べる 櫻井博儀『元素はどうしてできたのか』を読みました | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

元素の基本からニホニウムの生成技術まで学べる 櫻井博儀『元素はどうしてできたのか』を読みました

113番元素がニホニウムに正式決定したのを祝して、3年前に櫻井博儀先生にご贈呈いただいた『元素はどうしてできたのか』をようやく読みました。
周期表の発明、宇宙の始まりでの元素の生成の過程(マニアの私でもしんどい説明だった)から、理研の行っている亜鉛とビスマスをぶつける生成方式と米露が行っていると方式との違いなど、新元素発見競争の本質まで、簡潔ながら筋の通った説明で、よく(ほぼ?)わかりました。
興味深かったのは、113番をつくる前に110、111番を作り、一旦113番にチャレンジしたもののならず、112番元素を世界で2番目に生成したくだり。ドイツが4年かかったものを1カ月で作ります。
ちなみにこれ、森田先生のお話しによると、これは凄いことだが誰にも注目されなかった、2番じゃだめだ、とのことでした(笑)

櫻井先生、遅くなってごめんなさい。