和光市の水道料金は全国有数の安さ
水道料金、何気なく引き落とされているという方が多いと思います。
和光市の水道水は7割ぐらいが県から仕入れた水。残りは市内の井戸からくみ上げた水です。
では県から仕入れた水はどこから来るのか。
実は、さいたま市桜区の大久保浄水場から来ています。
そこから、まず送水管で荒川を渡り、志木市、朝霞市をぐるっと回ってやってくるのです。
浄水場を出発した水は4時間~6時間かけて朝霞地区4市(朝霞、志木、和光、新座)に到達し、最後に和光市に到達するのです。
①から図の下側にある和光市までですから、その遠さがおわかりいただけると思います。
水道料金ですが、和光市は「とても安い」水準です。
具体的には20ミリ20流米で、埼玉県内で東松山市に次いで2番目に安く、全国でも1228事業体中堂々の86位となっています。そして、和光市より上の事業体のほとんどが簡易水道(給水人口101~5000人を対象とする小規模な上水道)。や自治体の一部地域の料金であり、そういう事例を除くと和光市は安いほうから30番目ぐらいに位置しています。
一方で、石綿管や鉛管などの有害な管の取り換えが終わり、主要な管路の耐震化を推進するなど、和光市の水道に手抜きはありません。
もっとも、大久保浄水場は都内のように高度処理ではないため、夏場には味が少し落ちます。高度処理化を上田知事は目指しておられますが、高度処理には大量の電気を使うなど、環境面やコスト面で不利であり、必ずしも高度処理が一方的に優れているわけではありません。むしろ、高度処理が全県で進むと県からの水道水の仕入代金が上がる可能性があります。
当然、市内の水道料金にも影響が及びかねない、微妙な問題なのです。
なお、料金比較は下記サイトでご確認ください。