憲法記念日に紐解いた一冊 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

憲法記念日に紐解いた一冊



憲法記念日ではありますが、いや、だからこそ、今日はソトの大著『通貨 銀行信用 経済循環』からの一節をご紹介します(蔵研也訳)。古代ローマの法学者が後世、永く尊重され続けたのはその努力が独自性や賢さの追求ではなく、普遍的な根本原理の下僕であり続けようというところに向けられたからである、というのがその主張です。

まさに保守主義者の真骨頂。保守的とは、こういうことをいうのだということは、世界の保守主義者が今も参照するバークを紐解けば納得するわけです。

過激に危機を煽る姿勢、逆に、危機はないと言い張る姿勢、どちらも保守とはほど遠く、憲法記念日に「嗚呼、我が国に真の保守政党がなぜないのか」と嘆きたくなります。

ちなみにこの本はもとはといえば金融史、銀行史なのですが、会計の歴史を学ぶ者として、バークを尊敬する一政治家として、かなりの刺激を受けつつあります。政治家は読んで損はしないでしょう。

まだ読了したわけではないのですが、読み進めつつ、また、一部ご紹介します。