スクールガード・キッズガーディアン研修会「地域のちからでこどもの安全を確かなものに」 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

スクールガード・キッズガーディアン研修会「地域のちからでこどもの安全を確かなものに」

スクールガード・キッズガーディアン研修会「地域のちからでこどもの安全を確かなものに」。講師は日本こども安全教育総合研究所理事長の宮田美恵子理事長。
いくつかメモを示します。
「子どもの視野は大変狭い。
児童心理学者ステイナ・サンデルス氏の実験によって、子どもの視界が明らかにされています。私たち大人には平行視野150、垂直視野120度の視界が確保されているのに対して、6歳児の視野はそれぞれ90、70度しかないのです。つまり、子どもは大人よりも死角が多く、大人には見えている車や人が視界に入っていないことがあり、そこで交通事故や犯罪被害に遭遇することがあります。
 そうした子どもの力を知り大人が対策を立てるために、S・サンデルス氏の実験に基づいてペーパークラフト・デザイナーの寺田松雄氏によって考案されたのがチャイルド・ビジョンです。大人が6歳児の視野を体感できるめがねのことです。」...

「緊急時の行動特性 とっさの行動

信頼できる大人へのバトンタッチ

緊急時に実際にやれたか?
叫ぶ
ブザーを鳴らす
誘いを断る、というのはやりにくい(20%)。

走って逃げる
110番の家にかけこむ
近くの人に助けを求める
(40%)。

自分の力で全てなんとかさせるのは難しい。
大人の力が必要。」
「子どもは不審者をどう認知するか

低学年 危機自体がわからない
中学年 服装の見た目など何となく
高学年 向けられた行為」
「子どもの不審者である、という意思決定距離は0~2mにすぎない」
「なぜ、子どもを狙う事件は起こるのか!?
子どもは不審者を見分けられる、の言う前提がまず間違っている。
どうやって子どもに気付かせるのか?」
「幼い子どもは基本的に人は『いい人』であると考えている。」
「倉敷市女児監禁事件
前兆があり、毎日迎えに行っていた。たった一日、親が迎えに行けなかった。しかし、犯人にとっては千載一遇のチャンスになってしまった」
「なぜ、犯罪を起こさないのか!?
社会的絆の理論(Social Bond Theory)
①愛着 の絆
②関与 の絆
③巻き込み の絆
④規範意識 の絆」
「被害予防のための情報管理
情報発信と共有が必要
保護者と 警察、学校、地域、パトロール活動、子ども(家庭)」
「犯罪は暗くて人気のない場所で起こるとは限らない。身近なところで起きている。
どんなところでも起こりうる。
しかし、備えることはできる。

犯罪発生の3条件
同じ時間•空間において、
①犯意ある犯罪者
②相応しいターゲット
③監視者の不在
コーエン、フェルソン『Routine Activity Theory』

犯罪の転移性
場所、時間、ターゲット、手口、犯罪の種類」
「自分を守る4つのアイテム
1 自分のふうせん(自分の空間)
2 防犯ブザー
3 口のブザー
4 ノーランドセル」
「マナーの距離
心地よい挨拶=マナーの距離」
「防犯ブザーをつける場所も大切」

グラフ