熱海版オンパク「熱海オンたま」視察、熱海市役所訪問 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

熱海版オンパク「熱海オンたま」視察、熱海市役所訪問

地域興しの手法として注目されている「オンパク」というものがあり、その実践例を視察すべく市民視察団に便乗して熱海に日帰りで行ってきました。

オンパクは、簡単に言うと期間を区切って地域のさまざまな特色あるコンテンツを探るツアーをいくつも実施するというものであり、別府温泉が発祥の地です。

別府で地域興しというと観光客の誘致と考えがちですが、オンパクは地域の方々が地域を知り、地域への思い入れや地域愛を育てていくというのが基本にあるイベントです。

もちろん、地域の人による地域愛の延長線上には観光客が増えるという効果もあるでしょうが、あくまでオンパクのメインターゲットは地域の人々です。

熱海では昭和時代の宴会需要が減退し、衰退気味だった地域を再興したいと考えたあるUターン青年・市来広一郎氏が別府に学んだ形で始めました。

市来さんによると、熱海版オンパクであるオンたま の活動により「地域の人々が地域を知る」→「地域の人々のやる気につながる」という循環が起り始めているとのことであり、オンたまは「地域の苗床」であるとのことです。

熱海にはいろいろな種があるものの、それを育てるノウハウやプラットフォームがないためにせっかくの種が生かされてこなかった、というわけです。それを育てつつあるオンたまの活動は、和光市の皆さんの目にはどう映ったでしょうか。

私もまた、今日受けた刺激を今後の市政に生かせれば、と思いました。


また、熱海市長にもお目にかかりましたが、現在二期目となっている彼の一期目は今私が直面している「過去の清算」そのものであると痛感させられました。国保、上下水道など選挙を恐れて長期間必要な値上げを怠ってきた過去のツケを踏まえ、必要性を正々堂々と唱え、しっかり対応してきたその手腕には学ばされるところ大です。
値上げの前にすべきことがある。それはいつもあらゆる値上げの際に語られますが、たとえば和光市の国保税については滞納対策の徹底で、大幅な収納率の改善を果たすなど「値上げの前にすべきこと」についても市役所は頑張りつつあり、今後も努力を尽くします。

一部で言われている「カネがないから値上げ」という単純なものではなく、和光市の体質改善であり、過去のツケの清算という位置づけですので、ご理解いただければと思います。今ここでやっておかなければ、過去に大きな禍根を残します。