成人式 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

成人式

9日は和光市の成人式でした。

成人式では昨年と同様に、成人になって最も大切なことは(飲酒でも喫煙でもなく)投票する権利を得たということ、そして、それを得たということは社会に対する責任(私はこういう場では義務という言葉はあまり使いません)を負って行くことだというところを強調しました。

私もまた、大人になって20年と少し生きているけれど、私も含めて今の世の中を投票で作ってきた過去からの大人は今の世の中に責任がある。不景気で失業があるなど、暗い世の中になってしまっているが、過去の投票の結果がここにある、だから、皆さんには投票によって、より明るい日本を作ってもらいたい、というような話です。

私自身、20代の時は世の中に対する当事者意識を持つことが難しかったけれど、投票の積み重ねで世の中はできているので、投票で世の中は変えられると私は信じている、と強調しました。


また、興味を持ってもらえそうな話題として、サンデルについて少しだけ触れました。サンデルは、「善より正」「手続き的な正しさ」を強調したジョン・ロールズへの批判で知られる人物であること、そして、サンデルはコミュニティ(言い忘れましたがアイデンティティも)を強調したコミュタリアンといわれる系譜の中心人物であることを話し、「今日は故郷である和光市を離れている多くの新成人も地域に戻って、旧交を温めている。故郷で友や知人と語り合うことでコミュニティ(やアイデンティティ)について考える機会にして欲しい」と強調しました。

(サンデルを出すほどの話ではないのですが、話しの掴みとして。まあ、あまり言っているとボロが出ますので、これぐらいにしておきましょう。)


投票もコミュニティも、おそらく二十歳の多くにはリアリティに欠ける存在ですが、投票とコミュニティについてしっかり意識し、行動する若者が増えれば、このまちはもっともっと良くなる、と信じています。