わき水が流れる和光市内の川 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

わき水が流れる和光市内の川

越戸川をご存じですか?市内の西北部を流れる小さな川です。

私はこの近くに26歳の頃、住んでいましたが、当時は汚い川で、自転車を投げ捨てる輩などもいて、あまりかかわりたくない川でした。

しかし、川を掃除し、川まつりを行うなど、地域の方々の努力で年々水質が向上し、最近は鮎も見られるようになりました。

その越戸川の川底には写真のような緑の草が生えています。

これはミクリという植物です。

水辺の環境が激変する中で浅い水域を好むため、環境省の準絶滅危惧種、埼玉県でもレッドデータブックに掲載されています。

もっとも、貴重といっても越戸川ではこれからの季節、まるで川が草原のようになるほど生い茂る、元気な水草です。

和光市長 松本たけひろの「持続可能な改革」日記-ミクリ

また、川を下流に下ると県の水辺再生事業が実施されています。

鉄の護岸を改修して親水施設をつくるなどの工事は上田知事の目玉事業であり、事業化に当たっては和光市内の市民団体が幅広く関与しています。

和光市長 松本たけひろの「持続可能な改革」日記-鉄の川

この越戸川ですが、水の大部分は豊富なわき水が支えています。

また、二枚の写真の地点のちょうど間にあるわき水の流入口では先日、茶色カワモズクが確認されました。

カワモズクは湧水の豊富な水域に見られる植物ですが、最近は水源の枯渇などがあり、なかなか見られない植物になりました。

一見、何の変哲もない都市部の流れなのですが、一時は二面張りで窒息しかけた川が徐々に水と親しめるゾーンへと変貌を遂げようとしています。

そんな目で工事や川の様子を眺めていただければと思います。