リーダーのための危機管理の研修
市町村長特別研修会に参加。
場所は町村会館。
前半は総務省の公務員部長による公務員の労働法規の研修。
後半は元電通マンの伊原正俊さんによる「リーダーの危機管理」。
印象に残った言葉を列挙します。
・広報だけが広報するわけではない。首長もすべての職員も広報マン。
・「イス」に座っていると社会の見方ができなくなる→「イス」に座って判断しない
・すべてのリスクは早期警戒信号を出している=必ず誰かが気付いている しかし、組織の風通しが悪いと気付いても言えない
・常識とは国や県の声ですか?市役所の声ですか? いえいえ、市民の声であり、社会の声です
・企業倫理意見箱→内部告発に即刻対処→社長が告発者にすぐ「ありがとう」の電話
・徳川吉宗の目安箱では匿名文書は焼却処分
・今隠している情報は必ず暴かれる
・指示し、規則を作っただけではダメ 守る意識が大切→体制作りはすべてやった。あとは社員一人一人の意識(三井物産)
・自治体が保管する情報は市民の情報だ
・学校・自治体は被害が少なくても大きく扱われる
・「やめよう」と誰も言えなかった
・委託先には必要な情報以外一切渡すな
・前任者が承認していたので自分が止めるのはおかしいと思った
・優先順位のない指示をするな(まず大切なのは安心安全。次に成果)
・忙しくてついつい省略→いずれはきっとばれる
・コンプライアンスなき自治体は無法集団
・誰かが見ている、誰かに見られている!
・大丈夫、今まで何ともなかった→とんでもない結末へ
・上は悪い情報を聞きたくない⇔下はうえに悪い情報を入れたくない→情報のブロックがリスクを呼び込む
・部門内処理、自分だけで解決、が危ない
・どんな部下もトップと話ができる、と感じる組織を作らなければならない
・危機管理とは「ちょっと変だな」「これで大丈夫かな」と思う心
・「百聞は一見に如かず、百見は一考に如かず、百考は一行に如かず」気付いたら行動へ
・「何とかなる」は「何ともならない」
・身内意識はダメ。身内をかばっちゃダメ→社会の反発の的に
・「職場の風習」はまずい
・迷ったら公表
・クレームは共有化、データベース化せよ
・「危機管理は自分のため、家族のため」を徹底すると組織のためになる
・一度目はセーフ、二度目はアウト
・リスクの芽に気付く「異常センサー」を高めるための研修を
・謝罪の誠意とはスピード
・当たり前のように動いていることに注意を怠らない
・気付く心、話し聞く心、守る心が大切