今年はクールビズ、残念ながら撤退しました | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

今年はクールビズ、残念ながら撤退しました

私はマニフェストで環境対応を重視しています。

また、日本が小泉政権時代から始めたクールビズの取り組みは国際的にもある程度の評価を受けています。

当然、和光市役所でも6月から9月はクールビズで、上着とネクタイはなしで勤務することになっています。

組織というのは先頭に立つ人間の取り組みが大切であり、私も市長就任以来、積極的にクールビズを推進してきました。


正直なところ、政治家という仕事は我慢比べ的なところがあり、上着を着ている方がいろいろ言われず楽なのですが、今年の夏はあえてクールビズを徹底しました。

残念ながら、これは実に不評でした。

日頃、環境問題に理解のある層でもそういう人が多々おられました。

 

それでも我慢して先週までは「環境優先」と耐えましたが、いろいろな批判に耐えることもそろそろ限界なので、スーツの上着を着ることにしました。

非常に不本意なことですが、議会運営にまで影響するのでは仕事になりません。

もちろん、政治的なポリシーの根本的な部分は曲げませんのでご安心を。

所詮服装です。


しかし・・・・なぜ、欧米人の作ったTPOは環境対応より優先されるのでしょうか。


来年以後、クールビズに私自身が前向きに取り組むかどうかは迷っています。

環境も大切ですが、市政改革に支障が出ては市民に申し訳ありません。

みなさんのご意見を頂ければと存じます。

個人的には、クールビズを推進するには、夏季にスーツの上着を着ないこと、ネクタイをしないことを政府がもっと徹底的に周知させるべきであると思っています。

(「上着を着て営業に来る企業の商品は買わない、というのが社会的責任である」という世の中になればいいのですが。ちなみに最もクールビズを攻撃したのはネクタイ業界だそうです。)


私の環境政策に期待し、クールビズでの勤務に理解を示してくださった皆様には心からお詫び申し上げます。

女性が寒い寒いと震え、冷え症や肩こりがひどくなるオフィスとおさらばできる日は来るのでしょうか。


この文章を公開するといろいろとまた、ご批判をいただくこともあるでしょう。

ただ、今年私がクールビズを徹底した理由と顛末をご理解いただければということであえて皆様にご覧いただきます。