都市計画審議会の傍聴 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

都市計画審議会の傍聴

23日、都市計画審議会 の傍聴に行きました。

扱った内容は、生産緑地(地区)の追加指定、計画道路の廃止、建物の高さ制限の追加指定などです。


生産緑地は生産緑地地区内の土地のことです。

生産緑地制度は、市街化区域内の土地のうち、農業などの生産活動が営まれていて、公園など公共施設の用地に適していて、面積が 500平米以上であり、農業などの継続が可能であること、当該農地の所有者その他の関係権利者全員が同意していることなどの要件を満たしていることなどが指定要件で、指定されると相続が発生しない限り解除不可、農地からの転用不可、などの厳しい用途制限が課されます。本来、追加指定も不可です。

ただし、最近、追加指定を出来ると判断する自治体が多いため、和光市もこれに追随したものです。

ただ、当然、こういう厳しい制度なので、追加指定においてもただ認めるというわけにはいきません。そこで、私のいる会派「新しい風」の西川委員(議員)はその点を指摘し、市の内規を配布を求めました。

正直、審議するにはまず、この内規を配布するのが筋で、副会長のKさんも苦言を呈しておられました。

審議を尽くすにはある程度の資料は必要で、進んで出す、という姿勢が市には求められています。審議会とはスルーしてもらって結論へのお墨付きだけを得るものではなく、民間や有識者の知恵を借りるものなのです。

これがなかなか浸透しない原因はトップにあるのではないか、と勘繰ってしまいます。


次は計画道路の廃止についてですが、ここでも資料不足が指摘され、追加配布となりました。

また、計画道路の廃止についてはそもそもの県の計画道路の廃止への流れをまず説明すべきところでしたが、その説明は西川議員の質問が出てから。

正直なところ、これでは審議が尽くせません。

また、計画道路の一部廃止は分かるのですが、途中で切れてしまう道路のために線路をまたぐ橋を造る計画は継続というのも税金の無駄遣いに見えます。この橋の計画も廃止を検討すべきではないでしょうか。

そもそも計画道路のかなりの部分は日本が永久に経済成長することを前提にしているので、根本的にもっと整理すべきと思っています。


最後の高さ制限は越後山の地区計画にかかるもので、地域の皆さんが中心になって15メートルの高さ制限を設けようというもの。

良好な戸建て地区を実現するための施策です。

ただ、15メートル地区と25メートル地区の入り組み方が問題になりました。


私も以前は都市計画審議会の委員でしたが、叡智を結集しようという姿勢が欠けている、そう痛感しました。


なお、リンク先の資料 に地図などが掲載されています。