埼玉県立高校が調査書重視を続ける愚 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

埼玉県立高校が調査書重視を続ける愚

市内を歩いていて、たまたま初対面の保護者と少し立ち話をする機会がありました。

山のように中学や高校の苦情をいただいたのですが、特に印象に残ったのは「いいかげん調査書重視をやめてほしい」という話。

調査書があるために学校の定期試験でいちいち、かんかんになって意味のない一夜漬けなど対策を練り、学校の先生にゴマをする、といいうのは私が学生の頃からの愚かな風習で、日本人の学力低下の主因の一つです。一方、都内の学校の一部など、学校改革の進んでいる地域ではそれが無意味ということで、すでに調査書を実質的に無視したり、極端に配点を削っています。これで、都内の進学校の進学成績が軒並みアップしているのです(進学成績だけがすべてではないものの、一つの大きな成果です)。


翻って、埼玉県内は相変わらず調査書重視(また、県教育委員会が高校改革の努力を怠って、県立高校合格者を辞退させない、などというファシズムのようなこともやって来ました)。ただ、私の経験からも学校の先生にゴマをすること自体は個人の趣味としてどうでもいいのですが、別にそれは強制される筋合いのことではないのです。


また、いわゆる「ヤンキー」対策として考えている教育関係者も多いのですが、人には社会規範を意図的に無視する人がいます。そういう人が学校を荒らしたりするのですが、そもそも意図的に(校則を含む)社会規範を無視する人には調査書による恫喝は効果がなく、むしろ学校に警察官を巡回させた方が効果的です。


さらに、学校の授業というのはすべて学力につながるものではなく、先生としての能力に欠ける先生の授業は、小学校はまだしも中学生・高校生になってくると時間の無駄です。また、明らかに先生としての適性がない方を先生でなくする手段があればいい(実際には分限免職制度が使えるが使うことは稀)のですが、残念ながらそういう仕組みは機能していません。そういう授業につきあい、定期試験対策をし、さらにはゴマまでするというのはいかにも無駄で、現場を知っている教育関係者は一寸の反論もできないと思います(不適正教員を教育現場から排除する仕組みを定着させるのが唯一の解決策であると思いますが、現時点ではないものねだりですから。明らかに先生に向かない先生は一般事務職で再チャレンジの機会を与え、そこでも使えなければ放出、というのはいかがでしょうね)。


先日の保護者は県立高校の改革をしてくれないと、税金を払う意味がない、ともおっしゃいましたが、まったくおっしゃる通りです。

あるいは、私学助成を拡大して、税による負担率を変えて県立高校とおなじにするか。

私は市議会議員でしかないので県立高校に対してはほとんど何もできませんが、私の意見はこんな感じです。