ご飯給食を週4回に 文科省、23年ぶりに目標見直し | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

ご飯給食を週4回に 文科省、23年ぶりに目標見直し

「学校給食でご飯を出す目標値が、週4回に増えそうだ。23年前に決められた「3回」が全国平均で達成されたことが分かり、文部科学省は今月、引き上げる方針を示した・・・この秋、07年は3回を達成したことが速報値で分かった・・・炊いたり容器を洗ったりするコスト面から異論・・・埼玉県は、学校給食用のパンやうどんに県産の小麦を使っている。米をやめて小麦に変えた農家や加工業者もいる。「地場産物の活用が目標なら、それは米だけではない。そもそも国が全国一律、半強制的にやらせるようなことは困る」と話す・・・」(朝日)

というニュース。

ちなみに、埼玉は全国でもワースト3の週当たり2.7回。

手元に正確なデータはないのですが、和光市は埼玉の平均を少し上回る程度。全国平均には及びません。

私は従来から、給食の和食へのシフトを議会で議論してきているところです。

そもそもパン給食は、アメリカの占領政策の延長線上にあるものであり、これが常識、という考え方はおかしいと思います。

また、パン給食だからこそ、牛乳が毎度毎度登場するのですが、牛乳は日本の食生活の中では毎日摂取するほどのものではありません。

さらに、牛乳はアレルギーのもととなっていることは明白な事実であり、過剰な摂取はリスクが高いのです。(花粉症の多発との関連についても研究がなされています。)

朝日の記事では米飯給食は高コストという誘導があるのですが、300円程度の給食費(直接材料費)のうち、40円程度と非常に高コストの牛乳との組み合わせが、パン給食の正確なコストの認識の前提になろうかと思います。

米飯給食を増やし、これにともない牛乳を減らすことで、コストを上げずに米飯給食の回数増ができるのです。

私は給食のあるべき方向性は自校式の米飯給食であると確信しています(和光市は米飯を購入しているため、和光市の米飯給食は比較的高コストです)。

今後、ゆっくりとでも米飯給食のための施設の拡充を行えればと思います。

別にでかい施設をつくるというのではなく、電気系統の更新+炊飯器の購入など、方法はあると思いますし。このあたりは要検証です。


なお、埼玉県の県産小麦云々の話はこの話とは別だと思います。

そもそも、国産小麦はそれこそ高コストであり、政策的にこれを使おうということになると、保護者に負担させうる価格かどうかの検証も含めて、さらなる情報の公開と検討が欠かせません。

○月刊誌『地方自治職員研修』にて、これからの自治体のリスク要因について執筆。

資金リスクやコンプライアンスリスクについて事例により検証しています