日本税制改革協議会水曜会/千葉県内で勉強会
水曜会では自治体財政研究会の打ち合わせ等。
午後は雑誌のゲラのチェック。そして、関係者への確認作業。
夕方からは千葉県内のある勉強会で財政の話をしました。
人前で話すのはやはり、しんどいです。
ちょっと脱線して、世代間格差の話などもしたら、年配の議員から「次世代に迷惑はかけたくないですね」との言葉。ちょっと嬉しくなりました。
終わるといつも、役に立ったんだろうか、と不安になります。
財政の数字の見方をお話しすると、どうも数字だけが皆さんの頭の中を占拠するのですが、なぜその数字になっているのか、これを突き詰めて検証することが明日への薬になってくると思います。
また、国家財政の健全化まで質問があり、話すのを忘れていたことを記したいと思います。
それは正直、八方ふさがりの中で、何か出来るとしたら、それは景気の拡大期にならざるを得ないということです。
景気後退期に歳出の削減をすることは、現実的に政治家のマインドを考えると不可能に近いと思います。そして、それを補強する理屈は山のようにあります。
一方で、景気が良くなると政府・自治体の財布も緩むのですが、景気拡大期には世の中の人々もそこそこ潤うので、政府や自治体の財布を緩める必然性は実はさほどありません。
もちろん、土建業界はここぞとばかりに「我慢していた時期の工事をやれ」となりますが、そもそも土建業界は供給過剰なんです。
ということで、これからしばらく続く冬の時代、ここでは借金を増やさない努力をし、景気拡大期には財布のひもを緩めず借金を出来る範囲で減らす、ということを政治に関係する皆さんが心に刻むしかないのかな、と思っています。
質疑のお答えになっていますかね?