新消防署にタイル貼りは必要か
和光市の消防署庁舎を建て直す工事の入札が行われました。結果は予定価格の70パーセント台という、健全な数字でした。
14日に入札承認の議案が市議会臨時会で検討されますので、詳細はその後に報告したいと思います。
さて、既にこの新庁舎については全員協議会(非公式の議員の集会。公式の集会に位置付けることも法的に可能)にて説明を受けています。
今回の庁舎は指令センターから訓練施設までを備えた総合的なものです。
その設計で気になったのは2点。
まず、総タイル貼りであるということ。
これによって最低でも1千万円以上のコスト高となります。
次に、エントランスの大理石。ここは薄いもので、面積も大きなものではないのですが、それでも100万円以上のコストがかかります。
私は会派として予算要望をした際に「ここ数年は税収が特に厳しくなる。今後は緊縮を心がけてください」と市長に要望しました。その時市長は「この予算からは特にぎりぎりまで絞っていきたい」と明言したと記憶しています。
それだけに、このコスト高の建物には失望しました。
今回の議案への対応は議案を見て熟慮しますが、こんなことを考えているところであるということは公表しておこうと思います。
賛否は別にして、「落札率が良好だったから結果オーライ」というのでは皆さんの代理人としては不十分だと思いますので。
追記:その後、防災施設であることから私も渋々賛成し、全会一致で可決されましたが、マンションのプロデューサー的な仕事を数多くこなしている知人にこの話をしたら徹底的にバカにされました。
「あなたねぇ、消防車の格納庫と消防士の仮眠所でしょ、タイル貼りと大理石なんて否決しなさいよ。設計者がバ○なのよ、そして役所も。あなたまでバ○に同調する必要ないでしょ。マンションならそれで販売単価も上がるけど、意味ないじゃん。もう票は入れないわよ」
「すみません」
ということで、次回からこの種のが出てきたら四の五の言わずに否決に動くことも考えたいと思います。私も「こんなもの出して来て、まったくしょうがないな」というのが本音ですから。
とりあえず、この種のコスト意識欠如についてはあらためて徹底的に追及していくことにします。(2008.11.23)