小さな一歩前進、市役所の政策会議議事録がウェブ公開に | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

小さな一歩前進、市役所の政策会議議事録がウェブ公開に

私が平成17年9月定例会で一般質問して以来主張してきた市の政策会議の議事録のウェブ公開がようやく実現しました。

http://www.city.wako.saitama.jp/j/gyousei/gyo_48_5.html

市は「政策会議の議事録(要旨)については、議会や市民から閲覧の要望があり、現在、1階の行政資料コーナーで公表している。今後は、さらに情報提供を進めるため、今月の政策会議の記録からホームページ等にも掲載し、市民周知を図っていくので、ご承知願いたい」と政策会議上で説明しています。

時間はかかったものの、また1つ私の政策が実現しました。

 

私の質問はというと「・・・既に市役所の庁舎などでは公開されている政策会議の要点筆記のホームページ上での公開について・・・政策会議は市の意思決定の中枢的な会議の一つとしての機能を持ち、その市民生活へ与える影響は非常に大きいものであります。しかしながら、市民は政策会議の内容には簡単にアクセスはできないわけであります。それはなぜかというと、インターネット上での公開がされておらず、物理的に市の施設に来なければ見ることができないからであります。私は市の主体である市民が、行政の執行における中心的な機関の一つである政策会議の情報に簡単にアクセスできる必要があると思います。そこで今後、政策会議の要点筆記をホームページ上に公開する意思がおありか否かお尋ねいたします。
 また、現状の要点筆記に関しては、意思決定プロセスの訴求(正しくは遡及。議事録会社の誤植)の可能性の確保という意味で、内容が不十分であると感じております。意思決定のプロセスの訴求の可能性の確保は行政の説明責任の確保の重要な要素であり、この点配慮が欠かせません。これを充実させながら、オープンにしていくことで、市民への説明責任がより果たされると考えますので、この点についても御答弁ください」というもの(もう3年前に書いた質問ですが、私の主張は今も全く同じ。自分の考え方がゆるぎないものであることを確認してホッとしました)。

 

答弁は懐かしの先代の企画部長で「・・・御質問のありましたホームページの掲載につきましては、政策会議の重要性や位置づけを勘案しますと、その趣旨は十分理解いたしますが、市内部の会議であることや、市民への影響等を考慮いたしますと、今後も従来どおり個々の事業案件について掲載をしてまいりたいというふうに考えております」というもの。これはたぶん本音ではなくて、本音はまだ企画段階の話について、いろいろ広く開示すると意見が殺到して困るのではないか、という危惧があったのではないかと思います。

個人的には意思決定のプロセスから公開することこそが当然であり、今回の意思決定は遅かったものの、実現してホッとしています。

今までは時間のある、余暇強者*のみに許された情報アクセスが、余暇弱者であるサラリーマンにも開放されたことを心から歓迎します。

 

企画部長、市長、今回のはGJです。

ひとつひとつ、オープンにしていきましょう。

 

*余暇強者、余暇弱者:私の造語です。今の政治参加は時間に余裕のある余暇強者のみに開放されているものが多いです。私はサラリーマン生活が長かったので、市役所なんかにはいちいち行ってられないけれど、税金の無駄遣いをされるのはたまらない、という人々の気持ちがよくわかります。

しかも、余暇弱者の多くが優良な納税者(滞納しない、行政コストが低い)だったりします。

私は余暇強者に偏らない情報アクセス、政治参加を実現すべく今後も努力していきます。そして、税金を払って損をした、と感じさせない和光市を作ります。

ぜひ、いろいろとご意見をお聞かせください。