施設使用料の見直しについて私の考え
施設使用料の見直しに関する説明会が昨日、中央公民館で行われました。
私は行けなかったのですが、かなりのご批判があったようです。
なぜ今なのか、というのが多かったようですが、正直、市の説明も十分ではない気がします。
今回の施設使用料改訂のポリシーは、変動費を明らかにし、基本的にはその分は出来るだけ利用者にご負担いただくというものです。
そういう意味で、まず、コストを明らかにしたことについて市民には前向きにご理解いただき、せっかくのデータを消化していただきたいと思います。
「コストを見せられると使うな、と言われている気がする」という声もありますが、それは違うと思います。支えるべき市民活動は一定のコストをかける価値があります。
一方で、そこにかかっているコストはすべて明らかにすべきです。
さらに言うなら、青森市のようにすべての事業のコストをこと細かく明らかにすることこそが目指すべき中間目標です。
さらに言うなら、私が4年も前にコストを明らかにして市民に示すべきと問いかけたのに、なぜ今までコストを明らかに出来なかったのかと市に問いたいです。
納税者たる市民にも「なぜ今なのか」というよりは「やっとか」という思いの方がいると思います。コストを見せずに料金設定をする、というのはありえないですから。
これまでと異なり、世の中は
「多数の支える側+少数の支えられる側」という構造から、
「下手をすると支えられる側の方が多いことにもなりかねない」という構造に変化しつつあります。
その中で、公共を維持するには、ある程度の負担増は申し訳ないのですが、やらざるをえません。
ここを誤魔化す議員は「嘘つきで次世代にツケを回す人物」です。
(今までのやり方をずっと続けることは不可能なのです。)
一方で、「ここ数年の幾つかの大きな公共事業を行ってきた市が値上げとは何事だ」という意見ももっともです。今度こそ、ハコモノ姿勢との決別の一歩目を踏み出さなければなりません。
ただ、これとコストの問題は別です。私は最近のハコモノについて批判してきましたが、もし、作るべき施設があるなら、使用料を値上げすることとは関係なく作らなければなりません。一例は学校や保育園などです。
(子育て施設の充実を言うと、「子どもばっかり」とお叱りを受けることがありますが、子育て世代が流れ込むことで税収が確保され(子育てが終わる頃にはコストを税収が大きく上回り)、ひいてはお年寄りを支える財源が確保できるのです。)
また、残念ながら、今回の市の改訂案には私たちの会派「新しい風」の提出した意見などは十分に生かされませんでした。
効率的な使用料の集め方など、コストに関する工夫の余地はたくさんあったのに、です。
また、支えるべき市民活動を停滞させる改正では意味がないという点では、今回の説明会が十分かという疑問もあります。
いずれにしても、説明会はあと二回あります。ぜひ、市に意見をぶつけていただきたく存じます。
第2回 5月14日(水)14時~ 坂下公民館講堂
第3回 5月15日(木)14時~ 南公民館会議室
問合せ/企画部政策課行政改革担当
ちなみに、市の代表電話464-1111から電話が回ります。
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