湧水フォーラム in 和光
和光から湧水を考える、湧水フォーラムが行われました。
前半は市内の湧水ハイク。
私は午後のフォーラムのみ参加しました。
まず、末永環境調査研究所の末永和幸さんの講演。テーマは「武蔵野台地末端の地形・地質と地下水」。
多摩川がもともと荒川側に流れ込んでいたこと、そして、その流れが武蔵野台地を作ったことから説き起こして、和光市周辺の地下水脈の様子の話など、地下水と水道会計のことをねちねちと調べている私としては、非常に参考になりました。
次に、埼玉環境科学国際センターの高橋基之さん。テーマは「湧水環境について」という話。中身は水質の話とムサシトミヨの話。
水質は地表の利用状況や生活排水や大きく左右されるという話。
湧水の水質を考えるときのポイントとしては、水温が安定し、有機物が少ないなど。
特に有機物は少ないとおいしい水になる。
白子の湧水は、和光市でも有機物が少なく、非常にきれいだということで、成分的には「おいしいはず」とのことです。
ちなみに、水脈の上流には樹林公園やキャンプ朝霞、平林寺などがあります。当然、地下水はそちらから流れてきています。つまり、和光市の地下水に関心のある人はそれらの緑地にも関心を持つべきでしょうね。
ムサシトミヨの保護の話では家庭排水のことが印象的でした。市内でもまだ都市計画区域に下水道未接続の家があり、接続が望まれています。これは市だけではなく、当該住戸の方のご協力も必要です。
その後、湧水の会の高橋さんらを交えたパネルディスカッション。特に江戸期の白子宿の話が面白かったです。
さて、今日あらためて思ったのは、この白子の湧水を中心とした地下水を和光市の売りに出来ないか、ということ。私も常々思っていたのですがやはり、和光市をブランドとして確立していくには地下水の活用が不可欠です。
今後、(以下は妄想ですが)たとえば白子の湧水の1つを市有地化して本格的な湧水公園をつくるとか、新座市のように水道の井戸の地下水を市民においしい飲み水として提供するとか、そんなことが考えられます。
せっかくの機会なので、次かその次の議会でできればこの辺りを取り上げようかと思います。
ちなみに、私の郷里にある人丸山(柿本人麻呂を祀っている柿本神社がある)に亀の水という水汲み場があり、ものすごい人気です。なんでも江戸時代の茶人に珍重されたとか。
(亀の水。子どもの頃から飲みまくりです!!写真の吐水口の亀さんは1719年に設置されました。)
私も子どもの頃から近くに行くと必ず飲みます。
その楽しさを和光市民にも提供できる施策が考えられないかと思っています。