大阪府、府債2930億円を先送り報道について | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

大阪府、府債2930億円を先送り報道について

大阪府が平成16から18年度までの3年間、「旧財政再建準用団体」入りを回避するために府債2930億円を先送りしていたことについて、各新聞が報道しています。
府は13年度以降、借金返済目的の積み立てである減債基金から一般会計に年当たり500億~1000億円を借り入れることで、実質収支比率を圧縮してきました。しかし、16年度から府債の償還が増加し、19年度に基金が底をつく可能性が出たため、16年度以降、償還時期を迎えた府債の借り換えを増やし、2930億円の返済を先送りしました。
これについて、一部新聞は負債隠しと表現しました。
これは、誤解を招く良くない報道だと思います。
負債の借り換えによる返済スパンの変更は、別に負債隠しではないのです。隠していないですから。
また、デフォルトと表現するブログもありますが、返済期限後に借り替えていますのでデフォルトですらありません。デフォルトの意味を理解していませんね。

問題は、こんなことで財政再建団体入りを回避できる制度設計だと思います。
ここを指摘できない新聞報道、まだまだ修行が足りません。

それと、大田知事を引退に追い込んだのは良かったと思います。