国際日本文化研究センター教授の特殊法人擁護論をこの時期に掲載する読売新聞 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

国際日本文化研究センター教授の特殊法人擁護論をこの時期に掲載する読売新聞

特殊法人の整理統合の議論が進んでいます。

渡辺行革相が整理統合対象の法人を仕切る官庁と交渉を行いつつあるようです。

そのような中、ちょっと驚くような記事(あるいは意見文?)が読売に掲載されました。

それは、当の特殊法人である「国際日本文化研究センター」の教授である猪木武徳氏の特殊法人擁護論です。

猪木教授が自分のサイトで擁護論を述べるなら大いに結構ですが、「『効率』という名の文化破壊」と称して、この時期に大新聞が一見客観的な意見に見える形でこのような文章をわざわざ掲載するというのはいかがなものでしょうか

普通の人は「国際日本文化研究センター教授」が特殊法人の人というようには繋がらないでしょう。

特殊法人内部の人の擁護論と見えにくい形であたかも、特殊法人改革が文化破壊であるように読める記事を、しかもこの大事な改革議論の時期に掲載するというやり方には、どうも納得しがたいものがあります。

やはり、特殊法人内部からの擁護論であるということをもっと明記して掲載するか、あるいは掲載しないというのが筋でしょう。

どうも釈然としない記事を朝から見て、首をひねった一日でした。


特殊法人の整理統合は次世代にツケを回さないための大切な仕事です。

世代間で負担に大きな格差が存在する現在、文化破壊とかそういうあいまいな価値観からの横槍に騙されてはなりません。改革か死か、そういう瀬戸際にあるということを再確認して独り言を閉じます。