年金改革のラストトレイン(終電車)
少し前に話題になったことですが、年金改革には終電車というものがあるといわれています。
高齢化が進み、年金を受給する人、そして、年金受給までの時間があまりない人が有権者の多くを占めるようになると、年金改革はとんでもなく困難になります。
特に、IMFは2004年秋に50歳以上が有権者の過半数を占めるようになる時点を終電車(タイムリミット)として、いつ終電車が出発するのかを資料として公表しています。
そこで、その表を見ると日本は掲載されていないのです。
なぜかというと、2003年10月に終電となってしまっているから。
もっとも、この統計は甘くて、実際には中高年から、年齢層が高くなるほど投票率は高いので、IMFの予測は希望的な予測だということは、誰でも直感的に理解すると思います。
ちなみに、2010年頃終電となるのがスイスとフィンランド、2015年頃なのはアメリカ、ドイツだそうです。
既に終電となってしまった日本ですが、どっこい、私の身の回りには「次世代にツケを回したくない」というお年寄りが結構おられます。そして、私の「子どもにツケを回さない」宣言にエールを送ってくださいます。
少しでも「子どもにツケを回さない」政治家を増やし、このとんでもない状況に歯止めを、と強く思わされる話です。