大和中学の入札不調について | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

大和中学の入札不調について

先日、当ブログの記事でも紹介しました6月定例会で否決となった大和中学の入札 (高値落札を問題視して議会が全会一致否決)ですが、再入札の結果、2社が応札、うちT社1社のみが予定価格を下回ったものの、「計算ミス」を理由に落札を辞退しました。(T社はペナルティの対象となります。)

結果として入札不調という、一部の予想通りの結末となってしまいました。

今後、再入札なのか、来年度に事業を送るのかは市がまもなく結論を出すと思います。来年度に送るなら、恐らく9月定例会での補正予算提出となります。


ただ、これをもって「明白な議会の判断ミス」とは私は思っていません。

確かに大和中学の関係者にはご迷惑をお掛けしますが、よく言われるように入札の正常化とは業者との終わりのない化かしあいなのです。落札の辞退も本当に計算ミスなのか・・・・。

今回不調になったのは市の提示した設計価格が高かったから、というご批判もあります。確かに中国の景気の影響で一部素材が値上がりする中ではあります。しかし、建設業界にある程度の競争性があれば、ある程度の価格は何とかして吸収できる業者があるはずです。それは、別の分野ではありますが、商品の資材の中身を検討しながら仕様を決めて、という仕事をしてきた経験から確信しています。

和光市はダイレクト型の電子入札という、比較的先進的な仕組みを取り入れていますが、そこでストップしてはならないと思います。

今後も常に工夫しなければなりません。

個人的には設計価格の公表ストップが第一歩と考えます(予算から工事の金額は推定でき、それで業者には十分です)。

最後に再度、ご迷惑をお掛けする大和中学関係各位にはお詫び申し上げます。