不透明な運営をする議会がある自治体はダメな自治体
駅頭で議会報告を配布した後、都内で某自治体議員らと情報交換。
ある議員の地元議会では、交渉会派(議会の運営上会派と認めることに決めている人数を超える会派)未満の議員の集団や個人の議員について、重要な議会運営の会議の一部を傍聴すらさせない、という話でした。これ、よくある話です。
基本的に、交渉会派を下回る人数の会派の代表や1人会派の議員は傍聴させるか、オブザーバーとして参加させるのか最近の地方議会では一般的です。
これは、各会派の議員に情報を一度に伝達し、議会運営の方向性について情報共有をするという意味で採用されている方法です。(交渉会派を便宜上決めるのは話し合いが成立しうる人数で議会運営の方向性を議論するためです。)
この1人会派などに傍聴すらさせないと、情報伝達のために議会事務局が動くか、あるいは情報は伝えられないか、という状況になり、事務局が余計な仕事を抱えるケースが多いです。(さらに、このような場合は当然のことながら一般人の傍聴なども排除されます。)
不透明な運営をする、典型的なダメな議会です。
なぜこういうことをやるのかというと、既得権を守るためです。(子どものいじめと同じ、いじめの快感を得るためにやっているように見えるケースもあります。議会では子どもじみたいじめもあります。)
少人数の会派を閉め出すと、弱小会派から人を引き抜きやすくなります。また、一人会派を認めないことで、異端児を議論のテーブルから排除します。さらに、ムリにでも多くの議員を会派に引き込む交渉材料にもなっています。
こういう不透明な議会のある自治体では隠し事が横行します。よって、公正かつ透明な自治体運営の障害もなります。隠し事というのは「誰にはどのことを隠すか、ということを緻密に組み立てる作業」を伴うため、非常に大変です。そして、その負担は職員にのしかかります。
ちなみに、地方議員は基本的に一人ひとりの名前を投票用紙に書いてもらって議会に送っていただいています。会派に投票をするというのは一部の政党議員を除いてはありえないわけです。
これに会派の論理が必要以上に絡んでくることで、地方議会における少数派の活動は不当に制約されています。
こんなことを実感する一日でした。