情報公開制度の拡充(運用がいいから問題なし、とか、市内在住者向けの制度、というのは誤り)
情報公開制度については、よりオープンに、より便利に、というのが私としてはあるべき方向だと思います。
先般、あるやり取りで気になったところがあります。
それは「市外からの公開請求についてどう取り扱うか」ということ。
市外の人は市民税を払っていないので、利便性については一段低くてよい、という考え方があるのですが、私はこれには反対です。
市外の人は未来の市民である、また、市外の人には情報を得て、自体を選ぶ自由がある、ということか理由です。
よく、「市外に住む市民オンブズマンに利用されて手間がかかり、時間と経費の無駄」という意見があるのですが、それがたとえ妥当なコスト感覚だとしても、自由のための経費と考えれば私はやむをえないと思うのです。
そもそも、自治体が合理的かつ透明に運営されていれば市民オンブズマンは必要なくなるのです。
(ちなみに、都庁は都内と都外で料金差別をしています。かかった合理的な費用をもとに積算するならいいのですか、やはり、誤った制度ということができると思います。)
さらに、和光市は運用面では市外の人にも情報公開しているからいい、という愚かな意見があります。運用面でなんとかするのは行政優先主義を生んできた、良くない方法です。
基本的な方向性をしっかりと定めて、あとは合理的に整理していくために行政が出てくる、それはいいんです。
しかし、「運用面でOKだからいい」としていると、担当者やその上司の変心で運用はあっという間に変わります。
やはり、運用でごまかすのは一時的な便法であり、最後には制度を変える必要があります。
私は何人も情報公開請求をすることができる制度を目指しています。
市民各位のお考えはいかがですか?
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