マンション管理組合の建物単位の総会
マンション管理組合の建物単位の会計にかかる予算が承認されました。
なかで興味深いというか大切な議論がありました。
マンション会計にはフロー会計の管理費会計、ストック会計の修繕積立金会計があります。
前者は日常の経常的な経費にあてるものであり、出し入れは容易になっています。
後者はマンション管理における核心的な資産であるマンションの躯体など重要な部分の維持補修、価値向上にかかる経費にあてるもの。よって、そのカネの出し入れは管理費会計よりは厳格に取り扱うことになっています。
どの経費をどっちの会計で扱うかは、日常管理の範疇がどこまでかを考えて決めるべきなのですが、今日はそのどっちでやるべきかが微妙な費用が管理費会計に入った予算が提示されました。
いろいろと背景があり、承認されたが、どっちがどっちという明確な基準は世の中に客観的には存在しないとのこと。
結局、組合として何らかの基準というかガイドラインがあっても良いのではないか、という話でした。
(以下、独り言・・・)
この、フロー会計のものかストック会計のものか、という議論は会計の本質にかかるものだと思います。
会計の教科書では当期業績主義という言葉がある。これは、期ごとの会計報告が大切だから、フロー会計について報告すべき、という視点からのものであると単純化できます。経常経費にかかる会計を報告する、という趣旨と考えてよいわけです。
対照的な包括主義はすべて報告すべき、というものですね。
フロー会計もストック会計も示すのがディスクロージャーとしては正解だが、今の企業会計の優れているのは包括主義という全体を示す会計の内訳として当期業績主義の数値がわかりやすく示されているところにあります。
ちなみに、役所の予算決算の会計はざっくり言うと、当期がどこまでかをあいまいにした上での当期業績主義の計算書。間違いなく今の会計制度は劣っています。しかも、今の公会計改革はいろいろな補足的な財務表を公表させようというもの。
ややこしくなるのではないかと懸念しています。