統一地方選で財政問題が焦点になっている、という実感 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

統一地方選で財政問題が焦点になっている、という実感

このところ、いくつかのメディアで紹介していただきました。また、私の名前が出ないパターンでコメントをさせていただいたり、取材のためのレクチャーを僭越ながらさせていただいたこともあります。

取材をうけたり、メディアの方々と意見交換をする中で痛感したのは、今さらではあるのですが自治体の財政危機問題が今回の統一地方選の最大の焦点になっているということです。

実は自治体の財政が危うい方向になったのは90年代、クリントン政権に半分強制されて行った地方での大型公共事業の数々をこなしている時期のこと、そして、特に本格的にやばくなったのは5年ほど前のことではないかと思っています。

つまり、大量の公共投資をさせられ、首が回らなくなったとき、三位一体改革への流れが始まり、国からのカネの蛇口が絞られ始めた時期のことです。当時から危機は分かっていのです。

一方で、世間がわっと自治体の危機を意識し始めたのは夕張市のバンザイ事件、つまり昨年の6月です。

本当は前の統一地方選が財政危機が争点の選挙となるべきだったのだと思います。

私は「もう、余計な投資はやめましょうよ」と市民に訴えて当選させていただいたと思っています

和光市はたまたま財政的には比較的有利な状況下にあり、市は今も箱物を建てています。

そんななか一昨年、私は水道会計予算に反対し、昨年は一般会計予算に反対しました。

本当は一年分の予算に反対、という乱暴なことはしたくないのですが、財政規律が緩いと感じるからです。

しかし、予算にただ漠然と反対しても何かが変わるわけではありません。やはり、首長や役所の職員に語りかけ、財政規律について納得させる作業が欠かせないと思います。

必要な訴えかけを出来る範囲でやっていく、それが私に求められたタスクです。


もちろん、それですぐに財政規律が修正されるとは思いません。いつでも予算には反対するぞ、というのはあるとして、それ以前に財政規律について口を酸っぱくして言い続け、共感を得て行かなければならないわけです。

さらに、チラシや街頭活動で市民にも訴え続け、世論を形成していくべきでしょう。

今回の予算について私がどう振舞うかはお楽しみとして、そんな思いで議会に臨んでいます。


今日は一般質問でした。ご報告はまとめしだいさせていただきます。傍聴に来ていただいた皆様に心よりお礼申し上げます。