生まれ故郷で地元の議員さんたちと交流会~ディスクロージャーの姿勢について
年末から1日まで、私が生まれ育った兵庫県に帰省していました。
年末30日のことですが、たまたま知り合いになった、高砂市議の井奥まさきさんの設営で、地元の無所属市民派議員の集まりである、「兵庫県議員ネットワーク」に参加されている議員有志の食事会に参加させていただきました。
ランチをしながら皆さんで雑談をしたのですが、それぞれの地元の首長に関する論評から、土地開発公社の問題まで、話題は多岐に及び、かなり盛り上がった気がします。
いつも思うのですが、無所属議員というのは自分で勉強するしかなく、そのため自力でものすごく勉強している議員と、ほとんど何も勉強しない地域利益誘導型ドブ板専門議員に分かれます。
彼らはうまく連携しながら熱心に勉強しつつ、ネットワークに縛られずに活動しているように感じました(個別の論点の話になるとパパッと核心の議論に入っていく様子を見ていると、かなり議論を重ねているように見えました)。
ほとんどは私に近い世代の議員で、これから、地方から若い世代が世の中を動かしていく、ということを実感させられました。
一言、ということで、僭越ながら以下のようなことをお話させていただきました。
「自治体はディスクロージャーの本質が分かっていないと思う。和光市では重要な会計方針の報告を怠っていた(たとえば債務負担行為をどう認識し、計上するかという基準を変えたのに、それをバランスシートに記載しなかった)。財務諸表を見る側が数字を見ていろいろな判断をするわけだが、その際の根拠となる方針を示さないというのはディスクロージャーの姿勢としては最低であり、ありえないわけだが、自治体や政府の認識はその程度。
また、会計方針の変更については自治体に関わるようになって財務会計の教科書で記載されていたことを思い出した。
それは会計方針を変更する際の判断基準だ。
正しい方針→正しい方針○(より正しい方針への変更について可)
誤った方針→正しい方針○(当然の変更)
誤った方針→誤った方針×
正しい方針→誤った方針×
というのがどの教科書にもあるが、こんな当たり前のことも自治体では意識して行われてはいない。この判断基準をしっかりと自治体に守らせたい」等々・・・。
そして、これを機に、いろいろと交流していきましょう、という話をして散会しました。
ちなみに、会計方針の変更のお話は実は、世の中すべてに通用する話と言うことができます。物事はより正しい方向に変えていく。また、誤った方針を変更する場合にはよりましな誤った方向ではなく、正しいものに変える必要がある、ということです。