番号ポータビリティ導入による契約者殺到で「ソフトバンクモバイルのサービス一時停止」の真相
私はぜんぜん気付いていなかったので、驚いたからこの記事を皆さんにお示しするのですが、番号ポータビリティ制度導入の初日、ソフトバンクモバイルがサービスを停止しましたね。
これはソフトバンクへの乗り換え殺到で停止になったのだと私は思っていました。
皆さんはどうですか?
(ぜひ、コメント欄に書き込んでください!)
で、真相が逆だったんですね。
つまり、「同社のシステムが停止したのは、他社からソフトバンクモバイルへの乗り換えが殺到したからではない。本当はソフトバンクモバイルから他社への転出が殺到したのである。発表によると、11月7日までの15日間で、ソフトバンクモバイルへの転入は6万7500件。逆に転出した数はそれより多く9万8500件だった。」んだそうです。(出所:大前研一「企業突然死時代の人生論」<日経BP> )
で、私はKDDIユーザーで(料金には大不満ですが)サービスにある程度満足しているのでそもそも会社を乗り換える気がなく、今回はぼーっと見ていました。
しかし、上記のコラムを読んでいるととにかくふざけているんですよ。
つまり、そもそものボーダフォンユーザーは新料金体系を事実上選べない、という仕組みになっていたわけです。驚きました。私は一生モノの病気を背負いつつ奮闘する孫社長にいつも注目してきたんですが、こういう手口が今回だけじゃないんですよね。本当はこの閉鎖的な日本のビジネス社会を変革する力がある人物なのに。
まあ、所詮奇策を弄するアウトサイダーに過ぎないのでしょうかね。
(さて、家の近所でも似たようなサービスをやっている飲食店があります。割安なメニューを一日中提供しているふりをしているのですが、夕方以降にそのメニューを頼むと「品切れです」とか言うんですよ。まあ、結果的に私はその店では安いものしか頼まないことに決めましたが。そして、夜には行きません。)
どうでもいい話をしてしまいました。私が言いたいのは、変革者としてある程度の期待を背負っている人物がこんなことでいいのか、ということです。私ももちろん、変革者として声を上げて行きたいと思って今の仕事を始めたわけですが、そういう観点からは本当にいたたげないなぁ、と。
自分は妙な奇策に頼らず行こう、と感じさせられる出来事でした。