『自治体連続破綻の時代』松本の本が出ます。26日発売です! | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

『自治体連続破綻の時代』松本の本が出ます。26日発売です!

突然ですが、洋泉社 という出版社から間もなく『自治体連続破綻の時代 』という私の初めての著書が出ます。(アマゾンやビーケーワン で注文できます。)


本カバー


さて、内容ですが、自治体の抱える典型的な問題点を解説するとともに、住民が自治体について調べ、分析し、さらに行動するためのツールを提供するというものです。当blog読者各位にはおなじみの「国のたくらむ自治体破綻を利用した財政支出削減」についても触れています。


まず、自治体危機の現状をじっくり解説し、次に多くの自治体の抱える典型的な論点(国保、水道、第三セクター、公務員退職金と退職手当債、土地開発公社ど)の解説を行い、その次は自治体の仕事がどう回っているかの解説、そして、自治体を監視するためにどう調べたらいいかというテクニック。次に、自治体を動かすためのテクニックとして、監査請求や請願・陳情のやり方などを一通り説明しました。また、自治体の財政分析についても素人が調べられる情報を基にした分析、調査のコツを説明しています。

特に、インターネットを駆使して自治体について調べる方法が充実していると思います。


読者対象ですが、自治体に興味のある市民はもちろんのこと、引越し先の自治体を調べたい市民、地方公務員受験者、来春の統一地方選立候補予定者、地方議員になりたい人、あまり勉強していない地方議員などに最適です。もちろん、普通の市民に読んでいただければ最高ですね。地元自治体について、本書を利用すれば、即刻調査を開始し、そこそこの成果が得られますから。

よく、「あなただけに教えるわ」と自治体のウソ情報を市民に吹き込む議員、「資料はありません」などとうそぶき、まともに財政情報を市民に出さない役人などがいますが、本書を読めば議員や役所にだまされる確率は限りなく低くなります。


今まで、どう動けばよいのか、どう調べればよいのかがわからなかった普通の市民が行動すためのバイブルになるのではないかと自負しています。

下記のリンク先や書店でお求めいただくなり、図書館で注文していただき、ご参考にしていただくとよろしいかと思います。
この内容で1000円は格安です。多分(笑。



目次はこんな感じです。(カッコ内は補足)


序章 ある市を破綻させた男(シミュレーション)
1章 いま、自治体が直面している危機(自治体危機の総論)
2章 自治体を取り巻くこれだけの問題点(個別の論点解説)
3章 破綻する夕張市職員のボーナスがなぜ増えたのか(役所の仕事の流れ)
4章 自治体を監視し、動かそう(自治体情報の調べ方)
5章 自治体分析の技法(やさしい経営分析の手法)

特別寄稿 自治破綻を乗り越える(近藤秀一氏)


取りかかって以来、blogの更新が滞り、皆さんへのコメント返しも遅れがちになり、訪問回数も減り、ランキングも下がりました。何より、私の政治活動にもかなり打撃がありました。おそらく選挙にもマイナスでしょう。しかし、私が3年半、必死で勉強してきたことを和光市民だけではなく、日本中の人々に還元できるというのは非常にうれしいことです。知識や知恵は社会に還元しなければなりません。特に、税金で禄を食む身としては。


エディターとして関わった本は150冊を超える私ですが、自分の本を書くという仕事に向き合ってみて、著者の苦労を痛感しています。もう、へとへとになりました。今までお付き合いした著者の皆さん、ごめんなさい。もう無理は申しません。


なお、巻末に自治体財政破綻問題の専門家であり、税理士でもある近藤秀一先生に自治体破綻に関する海外事例や破綻法制のあり方に関する解説などを寄稿していただきました。この部分は貴重な海外事例の日本語の文献として非常に参考になります。

下記がアマゾンのリンクです。 

最後に、執筆のチャンスを与えていただいた洋泉社の編集担当の依田さんにお礼申し上げます。
自治体連続破綻の時代


追記:ごらんいただいた方にはアマゾン、ビーケーワン等で感想や書評をお書きいただけますと助かります。(次があればですが)次以降に生かしてまいります。