『ネットがテレビを飲み込む日』(洋泉社)by西和彦他 | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

『ネットがテレビを飲み込む日』(洋泉社)by西和彦他

ネットとテレビの融合について、全体像をジャーナリスティックな視点から延べている、コンパクトにまとまった一冊。

実は昨日感想をUP使用としたところ、龍司さんのサイトで紹介されていたので昨日は何となく別のテーマにしました。(笑

カバーの「日本最大の既得権益、テレビに明日はあるのか」というタイトルどおり、テレビコンテンツがネットに乗るための条件から、技術的な課題までを5人の論者がリレー形式で解説しています。

なぜか、本質ではないのですが、一番印象的だったのはシンガポールの持ち歩き式のIP電話。世界中どこでもジャックがあれば差し込んで使えるようです。これ、私も欲しいと思っています。これがあると日本人同士でもシンガポールのIPフォンで好きなだけしゃべることができます。

また、現実的にインターネット上にテレビコンテンツが乗るとインフラはどうなるという話、私も気になっていました。

結論はだんだんと対応してインフラが整うから大丈夫、というように受け止めましたが・・・・。

結局、テレビはどこかの時点で今のラジオのような存在になると思います。

本書の中で大学生の90%が無人島にテレビとPC、どっちを持っていくかと問われるとPCと答えたということですが、人間の自由に使える数時間の取り合いですから、インターネット前提のPCにテレビが勝てるとは思いません。

今のある程度の年齢の層が順次寿命となると、テレビの需要は激減すると思います。

そのようなことを考えながら読み終えました。

これっ、という深いポイントはないものの、ざっとテレビとインターネットの関係を概観するにはぴったりです。

著者の一人が西さんというのもいいです。西さん全盛時代を見てきた世代としては。

以下、アマゾンのリンクです。万一儲かったら、私のビラになります。(笑

ネットがテレビを飲み込む日―Sinking of TV