夕張市の借金飛ばしの仕組みが明らかに
夕張市の借金飛ばしの事実関係が整理されてきました。
道の調査によると、夕張市は決算期の帳簿閉鎖期間を利用して、特別会計と一般会計でカネをやり取りし、期中に返済できなかった短期借り入れを隠していたのです。これを報道では「ジャンプ」と呼んでいます。
だから、先日指摘したような異様な諸収入51.7%という数値が決算カードに現れたんですね 。
経理担当者が直接の担当者ですが、恐らく市中枢の判断あってのジャンプだったであろうと思います。法律関係の整理をしないとわかりませんが、刑事告発が必要な事案なのかもしれません。
正直なところ、この異常な水準になったときから周囲は異変に気付いていたんじゃないかと私は思います。
なにしろ、ありえない数字ですから。
特に、道庁は空知地区の市町村のヤミ長期借入に加担してきました。共犯者です。
道と総務省がこの異常な諸収入についてどう取り扱ってきたのか、今後の調査結果を待ちたいと思います。
ちなみに、夕張市も総務省指示による集中改革プランをこの春提出しています。
そこには見事に全国横並びのプランが示されていました。
私が思ったのは「夕張市に公益通報保護条例があったら」ということ。数年でも早くこの事態が明らかになっていたら、数十億円の出費を救えたはずです。