アフリカの冒険獣医師・神戸俊平先生の講演会@和光市立本町小学校国際理解講座
3日13時30分より、本町小学校体育館にて本町小学校国際理解講座として、アフリカ・ケニアで活躍されている、神戸俊平先生の講演会がありました。タイトルは「聞いて、見て、ふれて アフリカ」。
自らも冒険野郎(失礼)である校長先生自身、今回の講演会にはものすごく思い入れがあったようです。
会場である体育館で用意した椅子はあっという間に一杯になり、次々と椅子を追加する盛況ぶりです。
さて、神戸先生は団塊の世代のご他聞に漏れず、全共闘の嵐吹き荒れるなか、日大獣医学部をを卒業。一旦は獣医師として勤務したものの、退職。バックパッカーとして世界を渡り歩きます。(同世代のバックパッカーに植村直巳がいる。)
そして、運命的な孤児チンパンジー、キキとの出会い、そして、キキの死。(この辺りは神戸先生の著書「チンパンジーキキ」に描かれています。)
アフリカ縦断、ピグミーの集落での暮らし、等さまざまな経緯を経て神戸先生はナイロビ大学獣医学部に入学、ケニアの獣医師資格を取得します。
その後は、ナイロビでの獣医師生活、サバンナでのマサイの家畜の診察、薬を使わず青い布を使ったツェツェバエの駆除(注:ツェツェバエは青いものに引き寄せられる習性がある)、動物保護のさまざまな取り組み・・・・。(若い頃、チンパンジー・キキを抱いた神戸先生の写真には皆びっくり。)
また、象牙取引の関係者による残酷な象殺しの話し、象牙取引をやめさせるためのキャンペーンの話では、目を見開かされるような過激な写真も登場しました(殺され、象牙とのその周囲を切り取られた象の写真)。子どもたちもその現状に驚いたようでした。(象牙を買うことでアフリカゾウをたくさん死なせているのは日本、香港などである、というのが現実です。象牙を買うのはやめましょう。)
ナイロビのスラムに生きる子どもたちへの食事提供ボランティアの様子の説明では、スラムに生きる貧しい、でも生き生きした(昔の日本にもいた)生き生きした元気な子どもたちの様子など子どもたちを飽きさせません。
途中、アフリカの楽器を体験するシーンでは子どもたちが先生と一体になって楽器を演奏し、子どもたちはリズムに合わせて踊ったり太鼓を叩いたり・・・・。
大人も楽しく体験しました。
テレビ局の人も取材に来られたので、いずれはテレビ放送されるのでしょう。
そのときは皆さんにお知らせします。
とにかく、団塊世代という「夢を追いかけて学生時代をすごし、その後は企業戦士として戦った人々」のなかで夢を貫き、今もマサイとともに、サバンナの動物とともに生きる神戸先生。その姿に子どもたちはすっかり惹きつけられたようでした。
私も、子供の頃読んだ、いろいろな冒険者の物語を思い出し、心が熱くなりました。
この教室は、子供たちの行き方にどのように響いて、子どもたちの将来をどう変えたのでしょうか。
国際理解講座の次の展開が楽しみです。
会場では、マサイの花嫁衣裳、アクセサリー、楽器、さまざまな生活用品などが展示されました。講演の前後にそれらに実際に触れたり説明を聞いたりと、子どもたちの興味は尽きないようでした。
神戸俊平友の会 ウェブサイト (神戸俊平とアフリカ友の会へのご支援も心よりお願い申し上げます)