白石 好孝『都会の百姓です。よろしく』 (コモンズ)を読んで練馬の農家が元気な理由を垣間見た | 前和光市長 松本たけひろ オフィシャルウェブサイト

白石 好孝『都会の百姓です。よろしく』 (コモンズ)を読んで練馬の農家が元気な理由を垣間見た

練馬生まれの練馬育ち、地域とともに生きる農家の長男が書いた都市農業賛歌。和光市のとなり、練馬区はものすごく都市農業が盛んで、しかも少数ながら農家が農家として生きています。その要因を探るべく、熟読しました。

どういう人生を経て農家を継いだか、地域とのかかわり、学校給食との付き合い、庭先販売への取り組み、総合学習との付き合い、JA改革を志した頃のことなど、都会の農家の考えそうなことが、アパート・駐車場経営以外すべて詰まっている、という感じです。
誠実に、しかし、スローに農業に取組む姿には感心するのですが、反面、ましいですね。それはそれとして、単に、交通至便な場所でのスローライフを自分が楽しむだけでなく、とにかく地域の人と、あるいは子どもたちと共有して行こうという、ものすごくポジティブな農家のお話です。
都市近郊の議員や自治体職員だけでなく、少しでも農業に興味のある都会人は得るところの多い本だと思います。これを読むと、明日にでも市民農園に申し込みたくなるでしょう。
ただし、団塊世代の引退が始まり、市民農園は満員御礼状態。なかなかニーズに対応し切れません。少しでも多くの農家が市民農園に興味を示してくれるような施策が待たれますね。

(ちなみに、法改正で、自治体以外でも市民農園の開設主体になれます。これは追い風です。)
私が暮らす和光市でも職員各位がいろいろと骨を折ってくれているようですが、なかなか成果が出ません。
市内でも本当の都会のスローライフを市民と共有したいという意欲的な農家が結構あります。私も何回も子供と一緒にいろいろな経験をさせていただきました。その輪を広げるために私も何かできないか、そう思わされました。

(感謝していますよ、Tさん、Iさん、Sさん・・・・)
本書を通して、広告代理店の垂れ流すインチキチキチキなロハスではない、スローライフの世界が見えることでしょう

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都会の百姓です。よろしく